EnglishKorean
中文Francais
Japanese Stud Book


世界の競馬
海外競馬ニュース(毎週更新)
海外競馬情報
海外競馬場・日程
海外競走登録・遠征情報
世界の競馬および生産統計 アジア競馬会議・競馬連盟
軽種馬登録情報
軽種馬登録ニュース
統計データベース
軽種馬の登録の仕組み
登録のあゆみ
ユビキタス関連
マイクロチップについて
申請書類ダウンロード

モバイルサイト
TOPページ > 海外競馬ニュース > ロアリングライオン、疝痛のため南半球での種付けを断念(ニュージーランド)[生産]
海外競馬ニュース
2019年08月01日  - No.29 - 4

ロアリングライオン、疝痛のため南半球での種付けを断念(ニュージーランド)[生産]


 2018年の欧州年度代表馬ロアリングライオン(父キトゥンズジョイ)は、ニュージーランドで疝痛の手術を受け、経過が観察されている。

 そのため、南半球繁殖シーズンに同馬をケンブリッジスタッド(Cambridge Stud)で供用する計画は断念された。

 カタールレーシング社が所有するロアリングライオンは、現役時代にジョン・ゴスデン調教師に管理されてG1・4勝を果たした。同馬は7月27日(土)午前6時、検疫を終えてケンブリッジスタッドの囲い放牧場で15分ほど過ごしているときに、疝痛の症状を示した。そしてケンブリッジ馬診療所(Cambridge Equine Hospital)にただちに搬送されて、緊急手術を受け、午後の中ごろまでにその手術は終了した。

 カタールレーシング社のレーシングマネージャーを務めるデヴィッド・レッドヴァース(David Redvers)氏は、トゥウィーンヒルズスタッド(Tweenhills Stud 英国グロスターシャー州)におけるロアリングライオンの初年度の種牡馬生活を見守ってきた。同氏はすぐにニュージーランドに発ち、ケンブリッジスタッドのCEOヘンリー・プランプター(Henry Plumptre)氏と連絡を取った。

 レッドヴァース氏はこう語った。「プランプター一家から大変楽観的な報告を受け、とても心強かったです。このような手術は通常、術後の48時間は予断を許さないものです。かなり珍しいケースですが、ロアリングライオンの場合は小腸に問題が生じていました。異常事態でした。彼が現在生きているのはすぐにその症状に気づいたからです」。

 「疝痛はケンブリッジスタッドで発症しました。私たちの種牡馬管理者リース・サトクリフ(Reece Sutcliffe)氏が検疫を終えたロアリングライオンを囲い放牧場に連れてきたときに、何かがおかしいことに即座に気づきました。そして牧場スタッフがロアリングライオンをケンブリッジ馬診療所に早急に搬送しました」。

 「通常小腸に異常が生じた場合は、即刻手術しなければ小腸の一片をうまく取り除けないので、死にいたるケースが多くなります。ロアリングライオンは診療所に行くことができ、最高の医療を受けることができました。そして最高の助言を得ることができました」。

 「獣医師たちは異常が生じている腸の一部を何とかほどき、小穴を縫い、すべてを洗い流しました」。

 レッドヴァース氏はレーシングTVの番組『ラック・オン・サンデー(Luck On Sunday)』で、ロアリングライオンはまだ完全に回復していないと述べた。

 「術後24時間が経過しましたが、48時間に何も異常が見つからずすべてが順調でなければ、希望が持てません。疝痛が再発すれば、もっと悪いニュースを聞くことになるのは明らかです。そのため、私たちは皆気を揉んでいます」。

 「言うまでもなく、誰にとってもつらい状況です。このことは私たちに、馬はかけがえのない生き物であることを思い起こさせ、とりわけ厩舎スタッフが可愛がり大切にしている馬を失う時に感じる悲しみを呼び起こします」。

 今後数日間、ロアリングライオンの状態について最新情報が伝えられるだろう。

 ケンブリッジスタッドのプランプター氏の声明にはこう記されていた。「私たちは、ファハド殿下(カタールレーシング社オーナー)と関係者にとって最善の利益となるように行動したいと考えています。このような大がかりな手術を受けたので、ロアリングライオンを種付けに供するのは断念し、すべての生産者に種付料を全額返済することが適切だと考えています」。

 「理想的なシナリオは、ロアリングライオンが完全に回復して、無事に英国に帰国することです。ケンブリッジスタッドのスタッフは大変残念に思っていますが、ファハド殿下、レッドヴァース氏、そして関係者に対して義務を遂行することが重要だと感じています」。

 「ロアリングライオンをここで供用できないのは大きな打撃ですが、同馬の健康が最大の関心事です」。

 この衝撃的なニュースは、競馬界関係者や競馬ファンを不安にさせている。なぜなら、2018年競馬シーズンのもう1頭のスター馬シーオブクラス(Sea Of Class)が7月22日に疝痛で死んだばかりだからだ。

 ロアリングライオンは今年、カタールレーシング社が所有するトゥウィーンヒルズスタッドにおいて種付料4万ポンド(約520万円)で輝かしい種牡馬生活をスタートさせた。報道によれば、種付相手にはG1優勝牝馬のバティール(Bateel)、バルティックバロネス(Baltic Baroness)、ジオフラ(Giofra)、ゴールデンライラック(Golden Lilac)、ライトニングパール(Lightening Pearl)、シンプルヴァーズ(Simple Verse)が含まれていた。

 南半球繁殖シーズンには、ケンブリッジスタッドで3万5,000NZドル(約245万円)で供用される予定だった。

By Martin Stevens

(1ポンド=約130円、1NZドル=約70円)

[Racing Post 2019年7月28日「Champion Roaring Lion recovering from colic surgery in New Zealand」]

上に戻る