TOPページ > 海外競馬ニュース > ペガサスワールドカップデーに芝レース追加(アメリカ)[開催・運営]
海外競馬ニュース
2018年09月20日  - No.36 - 1

ペガサスワールドカップデーに芝レース追加(アメリカ)[開催・運営]


 2019年ペガサスワールドカップデー(1月26日 ガルフストリームパーク競馬場)に芝レースが追加される。この芝レースは、ダートのペガサスワールドカップ招待S(G1 2019年で3回目)と同様に、高額賞金の大部分が馬主からの拠出により成り立つことが特徴である。

 ペガサスワールドカップデーを開催するストロナックグループ(Stronach Group)は9月18日、これまでダートレースを目玉としていたこの開催日に、1マイル3/16(約1900m)の芝レースが追加され、同時にダートレースの総賞金と登録料は引き下げられると発表した。

 この芝レース、ペガサスワールドカップターフ招待S(G1)は、世界最高級の12頭の芝の古馬を引き付けることを目指したものである。総賞金は700万ドル(約7億7,000万円)、優勝賞金は300万ドル(約3億3,000万円)。一方、ダートレースはこれまでどおり1マイル1/8(約1800m)で12頭立てを予定して施行されるが、総賞金は900万ドル(約9億9,000万円)、優勝賞金は400万ドル(約4億4,000万円)に引き下げられる。

 馬主や関係者が出走枠購入のために支払う費用(出走登録料)は、ダートレースも芝レースもそれぞれ50万ドル(約5,500万円)となる。すなわち、芝レースは総賞金700万ドルのうち600万ドル、ダートレースは総賞金900万ドルのうち600万ドルが出走登録料で支えられる。ガルフストリームパーク競馬場はこれら2レースに合計400万ドルを提供するが、これは2018年にダートレースだけに提供された額と同じである。

 なおダートレースの総賞金は、2017年は1,200万ドル(約13億2,000万円)、2018年は1,600万ドル(約17億6,000万円)だった。いずれの年も出走登録料は100万ドル(約1億1,000万円)だったので、2019年はこれまでの半額となる。

 ストロナックグループの会長兼理事長のべリンダ・ストロナック(Belinda Stronach)氏はこう語った。「芝レースの追加は強く望まれてきており、ペガサスワールドカップデーの進化の一環としてこの決定が下されました。ペガサスワールドカップデーはすでに素晴らしいエンターテインメントと国際的レベルの競馬を提供していますが、それを馬主とファンの両方に気に入ってもらうように拡大することにワクワクしています」。

 アメリカグレードステークス委員会(American Graded Stakes Committee:AGSC)はすでに、ストロナックグループから要求があったガルフストリームパークターフH(G1)のペガサスワールドカップターフ招待Sへの転換を承認した。この措置により、ペガサスワールドカップデーの芝レースには施行初年度からG1格付が与えられる。AGSCはまた、この転換に伴う変更、すなわち、施行日程を2週間早めること、競走距離の1/16マイル(約100m)延長、出走登録プロセスの変更を承認した。

 ペガサスワールドカップデーのダートレースの出走枠を購入した馬主は、芝レースの出走枠を購入する際に優先される。クールモア牧場の創立者ジョン・マグニア(John Magnier)氏はガルフストリームパーク競馬場の宣伝部に対してこう語った。

 「芝レースの追加に満足しています。世界中で馬を走らせる馬主として、ペガサスワールドカップデーで芝レースが施行されることにワクワクしています。クールモアはストロナックグループと同様に、今後も競馬が発展することを信じています。そのためには、世界最高級のサラブレッドが競い合うレースを見せる舞台を提供することが最も良い方法でしょう」。

 ストロナックグループは、馬主に新たなインセンティブと豪華なチャンスをもたらすために、ダートレースと芝レースの両方で優勝した馬主に100万ドル(約1億1,000万円)のボーナスを贈呈する。

 また、新しい馬券"ペガサスピック24(Pegasus Pick 24)"も発売される。ペガサスワールドカップデーのダートレースと芝レースの両方の1着~12着までを着順どおり当てると、的中者は500万ドル(約5億5,000万円)のボーナスを受け取ることができる。

By Frank Angst

(1ドル=約110円)

[bloodhorse.com 2018年9月18日「Pegasus Card Adds Turf Race With Similar Conditions」]


上に戻る