海外競馬ニュース 軽種馬登録ニュース 海外競馬情報 統計データベース 海外競馬場・日程 世界の競馬および生産統計 海外競走登録 申請書類
血統書サービス 引退名馬
twitter FB
TOPページ > 海外競馬ニュース > チェルトナムゴールドカップの新たなスポンサーは"マグナーズ"(イギリス)[開催・運営]
海外競馬ニュース
2018年08月09日  - No.30 - 3

チェルトナムゴールドカップの新たなスポンサーは"マグナーズ"(イギリス)[開催・運営]


 チェルトナム競馬場の元場長エドワード・ジレスピー(Edward Gillespie)氏は、サイダー(シードル)のブランド"マグナーズ(Magners)"がチェルトナムゴールドカップ(G1)のスポンサーとなることを"完璧な組合せ"と表現した。マグナーズを製造・販売するC&Cグループ(C&C Group plc)は、ジョッキークラブ競馬場社(Jockey Club Racecourses:JCR)と4年契約を交わした。

 チェルトナムフェスティバルは公式に「ザ・フェスティバル・プレゼンティッド・バイ・マグナーズ(The Festival, presented by Magners)」と名付けられる。

 障害競走で最高額と見なされているゴールドカップの総賞金は、今年57万5,000ポンド(約8,338万円)から62万5,000ポンド(約9,063万円)に引き上げられたが、来年この賞金額は維持される予定。

 チェルトナム競馬場の場長を32年間務めたジレスピー氏はこう語った。「アイルランド企業がゴールドカップのスポンサーになることで、フェスティバルの本質的価値は維持されます。双方が意気投合して合意したようです」。

 「競馬界は、ゲーミング・賭事業者のようなサプライチェーン(供給網)だけではなく有名ブランドとも提携することを目標の1つとしています。バランスを取ることが大切です」。

 「これまでの60年間のように魅力的な競馬を施行し続けるために、競馬界は大口投資と賞金増加を促進していかなければなりません」。

 「チェルトナムの観点からすれば、このような有名ブランドを引き付けることができ、おまけにアイルランドらしさが備わることは素晴らしいことです。長くスポンサーを続けてくれることを望んでいます。アイルランド馬が勝って賞金を獲得することになれば、アイルランド人にとってなおさら喜ばしいことでしょう」。

 チェルトナムフェスティバルは毎年26万人以上を集客する、英国で4番目に入場者の多いスポーツイベントである。

 C&CグループのCMO(最高マーケティング責任者)ジェイソン・アッシュ(Jason Ash)氏はこう語った。「欧州で最も権威ある障害競走が"マグナーズ"を冠すること、また、英国で有数のスポーツ&社交イベントと提携することで世界中の観客に"マグナーズ"を紹介できることに、本当にワクワクしています」。

 「私たちがフェスティバルの提供パートナーを務め、"マグナーズ・チェルトナムゴールドカップ"を施行することは、まさに打ってつけだと考えます。1年間を通じて、英国と世界中の顧客に対し、私たちの "100%アイリッシュ"という新しい立場を伝え続けます」。

 「また、数々の機会(フェスティバル開催中・さまざまなイベント・広告・インターネットとSNSの活用)を通じて競馬ファンを引き付けるために、JCRと一緒に取り組むことを楽しみにしています」。

 ゴールドカップのスポンサーは2015年から2018年まで、インターネットサービスプロバイダのティミコ(Timico)が務めた。

 これまでに、ベットフレッド社(Betfred)、トート社(Tote)、トートスポーツ社(Totesport)なども同レースのスポンサーを務めた。アルコール飲料ブランドがゴールドカップのスポンサーとなったのは、"マグナーズ"[アイルランドでの名称は"ブルマーズ(Bulmers)"]が初めてではない。1972年にさかのぼれば、パイパーシャンパーニュ(Piper Champagne)がアルコール飲料ブランドとして、同レースの最初のスポンサーを務めている。

 パイパーシャンパーニュは8年間、ゴールドカップのスポンサーを務めた。一方、ビール会社のクラビーズ(Crabbie's)は近年、グランドナショナル(エイントリー競馬場)のスポンサーを3年間務めている。

 昨年、ヘネシーコニャックゴールドカップ(G3 ニューベリ競馬場)がラドブロークストロフィーに名前を変えた。これにより、英国競馬界で最も長く継続しているアルコール飲料ブランドのスポンサーシップは、ジョンスミスカップ(ヨーク競馬場 ビール会社ジョンスミスブルアリーが1960年からスポンサーを務める)となった。

 JCRのチェルトナム・南西部地域担当理事であるイアン・レントン(Ian Renton)氏はこう語った。「今後4年間マグナーズと一緒に取り組むことは、我々のチーム全員がとても楽しみにしていたことです。マグナーズは伝統と品格のあるブランドです。この提携が双方に大きなチャンスをもたらすことを確信しています」。

 「毎年フェスティバルに先駆けて販売されるチケットの3分の1を、アイルランドの競馬ファンが購入します。それゆえ、この提携はまさに打ってつけだと思います。アイルランドの伝統を受け継ぎながらも、アイルランドのみならず英国やその他の国々で親しまれているパートナーと一緒に取り組むことを嬉しく思います」。

By Jonathan Harding

(1ポンド=約145円)

[Racing Post 2018年7月19日「Magners unveiled as new Cheltenham Gold Cup sponsor」]


上に戻る