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海外競馬ニュース
2018年07月05日  - No.25 - 4

ジョッキークラブの所有競馬場、厩舎スタッフへ食事を無料提供(イギリス)[開催・運営]


 ジョッキークラブ競馬場社(Jockey Club Racecourses: JCR)の全15場は6月30日(土)から、馬を出走させる厩舎スタッフに食事・紅茶・コーヒー・水を無料で提供する。このサービスの開始は、ちょうど競馬福祉協会(Racing Welfare)の"厩舎スタッフ週間(Racing Staff Week)"の開始時期と重なる。

 これにより、厩舎スタッフや開催日に馬の往復輸送を担当する馬運車ドライバーには、毎年2万5,000食が無料で提供されることになる。

 このサービスを受ける資格のある厩舎スタッフは、競馬場に到着した時に食券を受け取り、厩舎スタッフ食堂のメニューにある品を無料で飲食することができる。

 JCRのCEOポール・フィッシャー(Paul Fisher)氏はこう語った。「厩舎スタッフは、スター馬を世話するために懸命に働いています。彼らは英国競馬界において絶対的に必要な存在です。それゆえ、彼らがJCRの競馬場で働くときには、心を尽くして支援したいと思います」。

 「これについて競馬産業全体から意見を集めたところ、ホースマンは競馬場が食事を提供することを望んでいることが明らかになりました。今後は喜んでそうすることにいたします。一方、賞金額と施設への投資も継続していきたいと思います」。

 英国厩務員協会(National Association of Stable Staff)のCEOジョージ・マクグラス(George McGrath)氏はこう語った。「厩舎スタッフはこの動きを歓迎しています。私たちは、彼らは重労働の末に馬を出走させているので、競馬場到着時には食事が提供されるべきだと思っていました」。

 「私たちはそれを求めて運動してきました。ジョッキークラブの競馬場が画期的なサービスを提供し、厩舎スタッフの競馬産業への貢献を認めてくださったことに満足しています」。

 7月7日(土)まで続く"厩舎スタッフ週間"と時期を同じくして、競馬福祉協会への募金集めのために、厩舎スタッフが騎乗するチャリティー競走2レースが7月6日(金)、ニュートンアボット競馬場とドンカスター競馬場で施行される。

 競馬福祉協会のCEOドーン・グッドフェロー(Dawn Goodfellow)氏はこう語った。「今年はニュートンアボット競馬場で厩舎スタッフ週間カップを新設しました。厩舎スタッフ競走2レースを開催できることを非常に嬉しく思います。これにより、厩舎スタッフ24名に競馬場で騎乗するスリルを味わう機会が与えられます」。

 「私たちをずっとサポートしてくださっているスポンサーのベットフェア社(Betfair)に心から感謝しています。また、厩舎スタッフにこのような素晴らしい機会を与えてくださる馬主と調教師の皆様にも感謝を述べたいと思います」。

By Richard Birch

[Racing Post 2018年6月28日「Jockey Club tracks to hand out 25,000 free meals a year to racing's workforce」]


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