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海外競馬ニュース
2018年05月10日  - No.17 - 4

伝説的な障害馬アークルのレントゲン写真がオークションに出品(アイルランド)[その他]


 何でも持っている競馬ファンに、ただならぬ逸品を手に入れる千載一遇のチャンスが、5月に訪れる。ダブリンのホワイト社(Whyte)のオークションで、伝説的な障害馬アークルのレントゲン写真が1、2枚ではなく20枚も出品されるのだ。

 これらのレントゲン写真は、史上最高の障害馬の前肢の下部と蹄の画像を示し、1966年キングジョージ6世チェイスで走っているときに蹄骨に入ったひびがきれいに見える。アークルは結局、このレースを最後に引退している。

 競売人が2,500〜3,000ユーロ(約32万5,000~39万円)と見積もるこれらのレントゲン写真の最低価格は、2,500ユーロに定められている。

 これらのレントゲン写真は、1967年1月~12月までの間、ジム・カヴァナー(Jim Kavanagh)獣医師の監督下で撮影されたものである。アークルが柵にぶつかったときに発症したと思われる怪我の正面・側面からの一連の画像を示している。

 これらを落札する可能性が高いと見られている人物は、アークルの記念品を収集するニック・オトゥール(Nick O'Toole)氏である。同氏のコレクションの中には、すでに1枚のレントゲン写真があり、尻尾の一部などもある。

 オトゥール氏はこう語った。「これらのレントゲン写真はすべて同じように見え、あまり大きな関心は集めないと考えます。見積価格は高すぎるように思います」。

 「それでも、私はこれらのレントゲン写真をコレクションに加えることにとても興味を持っています。なぜなら、撮影日とアークルの名前が入っていて本物だからです」。

 「確かにあまり多くのことが映っていない特徴のないレントゲン写真ですが、ユニークで、アークルの生涯における歴史的な部分です。とりわけ再び出走するどうかが取りざたされていた時期を背景としているので、重要な記念品となるでしょう。アークルはその後調教に戻りましたが、再びレースをすることはありませんでした」。

 このホワイト社のオークションは、5月5日(土)にダブリンのフリーメーソンズホール(Freemasons Hall)で開催される(訳注:結局このレントゲン写真は落札されなかった)。

By Lee Mottershead

(1ユーロ=約130円)

[Racing Post 2018年4月22日「Arkle devotees given chance to own pedal bone x-rays」]


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