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海外競馬ニュース
2018年04月05日  - No.13 - 3

元騎手で冒険家のダンウッディ氏、平壌マラソンに挑戦(北朝鮮)[その他]


 元障害リーディング騎手のリチャード・ダンウッディ(Richard Dunwoody)氏は、2008年には南極点までの48日間におよぶ673マイル(約1,077 km)の徒歩旅行を敢行し、2009年には1,000時間で1,000マイル(約1,600 km)を歩き、2017年には日本列島の最南端から最北端までの2,000マイル(約3,200 km)を徒歩で縦断した。これらの冒険を経た後では、数時間で26.2マイル(42.195 km)を走ることは、これまでで一番たやすい挑戦のように思われるかもしれない。

 しかし、ダンウッディ氏がどこでそのマラソンに参加するかを聞けば、決して"たやすい"とは考えられないだろう。そのマラソンは、近隣諸国や米国を挑発している核武装した"隠者王国"北朝鮮で開催される。

 ダンウッディ氏は、なぜ英国の近くではなく平壌のマラソンを目指そうと考えたのかを尋ねられ、「北朝鮮に行ったことがないので、どのようなものか見てみたいと思っています」と述べた。

 現在54歳のダンウッディ氏は、2002年にマラソンの自己ベストタイム3時間10分を出したが、今回はそのときと心持が全く違う。4時間切りを目標にしているが、それよりも負傷騎手基金(Injured Jockeys' Fund: IJF)とエボニーホースクラブ(Ebony Horse Club ブリクストン)のためにできるだけ多く資金を集めることに関心がある。目標額は2,500ポンド(約38万円)。

 ダンウッディ氏はこう語った。「この挑戦を成功させるためには訓練が必要で、かなり長い時間を掛けて訓練しました。ある程度の距離を走ってきました。18~20マイル(約29km~32km)の距離は、4回走りました。これで十分だといいのですが」。

 「これまでマラソンには4回出場しましたが、ずいぶん前のことです。最後に走ったのは2004年のダブリンマラソンです」。

 「自己ベストは2002年の3時間10分ですが、しばらく前のことです。今の年齢では、辛うじて4時間切れれば良いと思っています」。

 ダンウッディ氏は4月4日(水)に北京に飛び、7日(土)に平壌入りし、8日(日)の午前8時30分にスタートする予定。同氏は、目標タイムにはもう一つの動機があることを明らかにした。「基本的に4時間30分以内で完走すれば、5万人の観客でいっぱいのスタジアムでゴールできます。私がやりたいのはそれです。最初はスタジアムから大勢で走り始め、街中を26.2マイル(42.195km)走ります」。

 以下のページにおいて、IJF、エボニーホースクラブ、ダンウッディ氏の挑戦をサポートできる。

 https://uk.virginmoneygiving.com/RichardDunwoody1

By Stuart Riley

(1ポンド=約150円)

(関連記事)海外競馬ニュース 2017年No.22「ダンウッディ元騎手、徒歩での日本縦断をついに達成(日本)

[Racing Post 2018年4月2日「Behind the iron curtain: Dunwoody to run marathon in North Korea」]


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