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2018年01月11日  - No.1 - 2

香港の女性ジョッキー、チョン・カーケイ騎手が引退(香港)[その他]


 香港の記録破りの見習騎手、チョン・カーケイ(Kei Chiong Ka-kei)騎手(25歳)が競馬界を引退した。2016-17年シーズン末から怪我に悩まされてきた。

 チョン・カーケイ騎手は2015-16年シーズンに37勝を挙げ、最も活躍した地元騎手に贈られるトニークルーズ賞の第1回受賞者となった。

 また、香港において通算58勝を挙げ、女性騎手として史上最高の賞金を獲得した。2016年4月10日にはシャティン競馬場で4勝し、香港の女性騎手の1開催日あたりの最多勝利記録を更新した。同時に、10ポンド(約4.5kg)の減量特典を受ける見習騎手の1開催日あたりの最多勝利記録も8年ぶりに塗り替えた。

 チョン騎手はこう語った。「香港で騎手として成功するには、肉体も精神も100%で挑まなければなりません。6ヵ月間、長い時間をかけて手と背中と膝の怪我を治療してきました」。

 「キャリアについてもじっくり考えました。また、恩師や家族と将来について話し合ってきました。一流ジョッキーになることを常に目標としてベストを尽くしてきました。しかし健康上の理由のため、今こそ進路を変えて競馬を引退する時だと決意しました。それに、将来の計画について模索するためにこの機会を利用しようと思います。今でも競馬やその他さまざまなスポーツに強い関心を持っています。その点については、これからも情熱を育て続けられればと望んでいます」。

 同騎手はこう付言した。「香港ジョッキークラブ(Hong Kong Jockey Club: HKJC)、見習騎手学校、フランシス・ルイ(Francis Lui)調教師からの支援に感謝しています。また、海外で騎乗した際には現地の調教師にお世話になりました。大いに励ましてくださった馬主、調教師の皆様に感謝したいと思います。もちろん競馬ファンの皆様にも感謝しています。いつまでも良い思い出として心にしまっておきます」。

 HKJCの専務理事であるアンドリュー・ハーディング(Andrew Harding)氏はこう語った。「香港では騎手たちが世界で最も激しく競合しています。その中でチョン・カーケイ騎手が2シーズンにわたり健闘したことを嬉しく思います。彼女はそのキャリアにおいて見事な成績を収めました。第1回トニークルーズ賞を受賞しただけではなく、カリフォルニアでは2017年ダーレー賞の最優秀女性見習騎手に選出されるなど国際的な栄誉も獲得しました。彼女が将来最高の幸運に恵まれることを、私たちは願っています。できるだけの援助をしたいと思っています」。

 HKJCの見習騎手学校のエイミー・チャン(Amy Chan)校長はこう語った。「彼女は信じられないほど勤勉な努力家でした。この半年間は彼女のキャリアにとって大変難しい時期だったようです。スポーツ選手が成功を収めるには、実力すべてを出し切る能力が絶対的に必要です。彼女と一緒に考え、話し合った末に、その決意を尊重することにしました。騎手仲間や見習騎手学校のスタッフを代表し、彼女のこれからの活躍を祈っています」。

By Racing Post staff

[Racing Post 2018年1月8日「'I will always cherish it' - record-breaking female apprentice retires at 25」]


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