TOPページ > 海外競馬ニュース > サンタアニタパーク競馬場、"輸送・滞在プログラム"を導入(アメリカ)[開催・運営]
海外競馬ニュース
2017年11月30日  - No.47 - 3

サンタアニタパーク競馬場、"輸送・滞在プログラム"を導入(アメリカ)[開催・運営]


 伝統ある冬開催の開幕日が12月26日に迫っていることを受け、サンタアニタパーク競馬場は、"輸送・滞在プログラム(Ship and Stay program)"を初めて導入した。このプログラムは、カリフォルニア州以外のホースマンを引き付け、来年も引き続きカリフォルニア州でそれらの馬に出走してもらうことを目的としている。

 サンタアニタ競馬場とストロナックグループ(The Stronach Group)が全て出資するこの"輸送・滞在プログラム"は、デルマー競馬場で成功を収めた"輸送・勝利プログラム(Ship and Win program)"にならって考案された。カリフォルニア州外からサンタアニタ競馬場へ馬を出走させた調教師と馬主に(3走にわたり)継続してボーナスを提供する。このボーナスは、馬をカリフォルニア州に最初に連れてきた関係者に対して支払われる。最初の3回の出走が対象とされ、馬が譲渡された場合においても支払われる。

 サンタアニタ競馬場の副理事長であるリック・ハンメル(Rick Hammerle)氏はこう語った。「いくつかの面において、サンタアニタ競馬場は新しい時代を迎えます。私たちにとって出走頭数の問題は大きな懸念であり、この新しいプログラムに着手することで、全てのレースが強化できることを望んでいます」。

"輸送・滞在プログラム"の資格規定

  • プログラムの適用資格を得るために、競走馬はサンタアニタ競馬場の事務所で登録手続きを行わなければならない。

  • 前走がカリフォルニア州外のレースで、さらに同州で過去12ヵ月間出走していない馬が、このプログラムを利用できる。

  • "輸送・滞在プログラム"は、馬がサンタアニタ競馬場で初出走した場合に、賞金額の20%にあたるボーナスを提供する。このボーナスは馬主と調教師の間で分配される(カリフォルニア州産のボーナスは別途支給される)。

  • サンタアニタ競馬場での2回目と3回目の出走については、それぞれ賞金額の10%あるいは1,000ドル(約11万円)のうちどちらか高い方のボーナスが提供される。それは、カリフォルニア州で馬を初出走させた馬主と調教師の間で分配される。

 "輸送・滞在プログラム"の完全な資格規定リストは、サンタアニタ競馬場に連絡すれば入手できる。

 By Blood-Horse Staff

(1ドル=約110円)

[The Blood-Horse 2017年11月20日

「Santa Anita Institutes 'Ship and Stay' Program」]


上に戻る