コーフィールドカップ、単勝51倍のブームタイムが優勝する大波乱(オーストラリア)[その他]
10月21日、単勝51倍の穴馬ブームタイム(Boom Time 6歳)は内側から抜け出して終盤でシングルゲイズ(Single Gaze)をとらえ、コーフィールドカップ(G1 コーフィールド競馬場)を制した。
ブームタイム(父フライングスパー)は、多頭数が出走したこのレース(2400m)において、馬群の中で待機していた。前半はサーアイザックニュートン(Sir Isaac Newton)がハナに立ち、大きなリードを保っていた。しかし、この馬が馬群に沈むと、今度はもう1頭の穴馬シングルゲイズが先頭に立った。
しかし底力を見せたのは、1週間隔で出走したブームタイムだった。どちらかというと楽々とスパートをかけた同馬は、シングルゲイズに1 1/4馬身差をつけてゴールを駆け抜けた。エイダン・オブライエン(Aidan O'Brien)厩舎のヨハネスフェルメール(Johannes Vermeer)はかなり後方から追い上げ、最後の100mで進路を変えたが勝馬を脅かすことはなく、2着馬に頭差の3着となった。
ブームタイムは10月14日、同じくコーフィールド競馬場の同じ距離のハーバートパワーS(G2)で4着となっていた。そのレースの勝ち時計は2分27秒67だったが、同馬はコーフィールドカップを2分27秒66で制した。
ブームタイムを共同で管理するトム・ダバーニグ(Tom Dabernig)調教師はこう語った。「ブームタイムはこのレースに穴馬として臨んだので、夢のような話です。彼は自ら運をつかんだのです。1週間前に過酷なレースを走り健闘していました。それが今回のレースに繋がったのでしょう」。
同馬の馬主であり調教チームの一員であるデヴィッド・ヘイズ(David Hayes)氏はこのコメントに賛成した。「彼が勝てた理由はそれでしょう。努力の結果です」。
ブームタイムは4月15日に同じ競馬場でロバートタラントHを制してから優勝していなかった。コーフィールドカップ優勝は同馬にとってG1初勝利となった。
ヘイズ氏は、ブームタイムは豪州の残りの春シーズンも出走し続けるが、どのレースに出走するかはまだ決定していないと語った。
「じっくり考えたいと思います。そしてどのレースに出走させるか決定したいと思います」。
ヨハネスフェルメールは、10月14日に豪州遠征の初戦となるコーフィールドS(G1)で僅差の2着となり、このレースで一番人気に推されていた。
By Bob Kieckhefer
[bloodhorse.com 2017年10月20日「Boom Time Upsets Caulfield Cup」]