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海外競馬ニュース
2017年10月19日  - No.41 - 5

ストロナック氏、ケンタッキー州の牧場の売却を発表(アメリカ)[生産]


 フランク・ストロナック(Frank Stronach)氏は、生産活動拠点をケンタッキー州から、ストロナックグループ(The Stronach Group)が競馬場を運営するカリフォルニア州とメリーランド州に移そうとしている。10月4日、同氏はその一環として、ケンタッキー州パリスの近くにある1800エーカー(約720 ha)のアデナスプリングス社(Adena Springs)の敷地を売却することを発表した。

 ストロナック氏はこう語った。「ケンタッキー州には何の不満もありません。それに、これからもここである程度の活動を維持するつもりです。しかし、カリフォルニア州産馬をもっと増やすプログラムを考え出す必要性を感じています。そのために、カリフォルニア州の生産界や生産者協会のトップと連絡を取り合っていきます。おそらく、より質の高い種牡馬を同州で供用することも鍵となるでしょう。カリフォルニア州のレースでは出走頭数が少なく、サラブレッドビジネスに損害を与えています。より多くの州産馬が必要です」。

 ストロナック氏はケンタッキー州の生産事業に関しては、牧場の購買者に種牡馬をリースすることも考えていると述べた。そして、繁殖牝馬とスタッフはケンタッキー州ミッドウェイの近くにある550エーカー(約220 ha)の自身の牧場に移動させるつもりだと語った。

 アデナスプリングス社には現在、9頭の種牡馬がいる。オーサムアゲイン(Awesome Again)、フォートラーンド(Fort Larned)、ゴーストザッパー(Ghostzapper)、ムーチョマッチョマン(Mucho Macho Man)、マッチョウノ(Macho Uno)などである。ゴーストザッパーは、10月3日現在、ブラッドホース誌の2017年サイアーズランキング(産駒獲得賞金額による)で5位である。

 ストロナック氏は、「数頭の種牡馬をミッドウェイに移すこともできます。そのあたりは柔軟に考えています」と語った。

 同氏は、カリフォルニア州とメリーランド州で生産事業を始めるつもりであると述べている。カリフォルニア州の絶望的な状況への打開策を見つけることが、一番気に掛かっているようだ。

 ストロナック氏はこう付言した。「私たちは至る所で改善を図ってきました。しかし、カリフォルニアの競馬を向上させるために、ホースマン・競馬統轄機関・生産者と一緒に何ができるかについて真剣に見つめ直す必要があります」。

By Eric Mitchell

[bloodhorse.com 2017年10月4日「Frank Stronach to Put Adena Springs Up for Sale」]


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