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海外競馬ニュース
2017年08月31日  - No.34 - 4

欧州でビーチレーシングを振興する取組み(欧州)[その他]


 英国とアイルランドでは、ビーチレーシングはレイタウン競馬場(アイルランド)でしか開催されていない。しかし、新たに発足した欧州ビーチレーシング協会(European Beach Racing Association)の最初の正式会合が8月7日にフランス・ブルターニュ地方で開催された後には、状況は変わるかもしれない。

 欧州ビーチレーシング協会は、欧州・地中海競馬連盟(European and Mediterranean Horseracing Federation: EMHF)の支援の下、ビーチレーシング特有の運営面の課題を検討するために発足した。

 EMHFの事務総長であるポール・カーン(Paull Khan)氏はこう説明した。「私たちは昨年まで、欧州でどれくらいの数の競馬場がビーチレーシングを公式に開催しているか知りませんでした。そして、ビーチレーシングの協会を立ち上げるアイデアが浮かんだのです」。

 「ビーチレーシングを開催している競馬場は7つあることが分かりました。そして、それらの大半が互いの存在を知りませんでした」。

 7場のうち6場の代表が集まる最初の正式会合は、プレスタン-レ-グレーヴ競馬場で開かれる。同競馬場は7月30日(日)に毎年恒例のビーチレーシングを開催したばかりである。

 カーン氏はこう語った。「ビーチレーシングを運営するという特別な経験を、これらの競馬場が分かち合うことには意味があります。通常の競馬場は、ビーチレーシング開催特有の観客の整理などの諸問題を検討する必要がありません」。

 「私たちは別件でブリュッセルを訪れたときに、欧州連合(EU)の地域開発政策の下で、ビーチレーシングの振興のために、助成金を申請できることに気付きました」。

 「同席した観光局の代表者たちは、ビーチレーシングの振興と、それについてのブランド構築に大きな関心を示していました。もし私たちが欧州中のビーチレーシングを順番に開催して、そのブランドを高めるアイデアを生み出し、意識を高められれば、それは素晴らしいものになるでしょう」。

 太陽を求める競馬ファンは、欧州ビーチレーシングツアーの運営計画があることにワクワクするだろう。今年のビーチレーシングは7月中旬~8月中旬に集中していたが、このツアー計画は5月~9月に運営される予定であり、もうすぐ実現されるかもしれない。

 カーン氏はこう語った。「各競馬場は開催日程を計画するときに潮の満ち引きを考えなければならないので、タイミングに掛かっています。しかし、それぞれの競馬場を巡りやすい開催日程が組まれれば、ツアー運営を検討するつもりです。これが人気を博すことを望みます。

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2017年欧州ビーチレーシング開催日

5月20日 ララレド競馬場(スペイン・カンタブリア)

7月16日 ドゥナー-ヴァットレネン(干潟競馬)(ドイツ・クックスハーウェン)

7月23日 ロレド競馬場(スペイン・カンタブリア)

7月30日 プレスタン-レ-グレーヴ競馬場(フランス・ブルターニュ地方)

8月3日 プルエスカト競馬場(フランス・ブルターニュ地方)

8月3日~19日(全6回開催):サンルーカルデバラメーダ競馬場(スペイン・カディス)

9月5日 レイタウン競馬場(アイルランド・ミース州)

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 ビーチレーシングの人気は歴然としており、カーン氏はこう付言した。「入場者数に関しては、ビーチレーシングはすでに収容できないほどの人を集めています。サンルーカルデバラメーダ競馬場は年に6回ビーチレーシングを開催しており、3万人を動員できるでしょう。ドイツのクックスハーウェンもそれぐらい集客できます」。

 サンルーカルデバラメーダ競馬場は今年、8月3日~19日までビーチレーシングを6回開催する。その後、9月5日に予定されているレイタウン競馬場の開催で、2017年ビーチレーシングシーズンは閉幕する。

By Keith Melrose

[Racing Post 2017年8月3日「Fun on the sand as European beach tracks forge alliance」]


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