レーシングポストトロフィー優勝馬リヴェット、香港に移籍(イギリス)[その他]
2016年レーシングポストトロフィー(G1)優勝馬リヴェット(Rivet 父ファストネットロック)は、香港に移籍することとなった。同馬は、仏2000ギニー(G1)でブラムト(Brametot)の3着となった後、仏ダービー(G1)では8着、セントジェームズパレスS(G1)では6着となっていた。
ジョージ・ムーア(George Moore)氏によりプライベートで購買されたリヴェットは、同氏の父ジョン・ムーア(John Moore)調教師に管理される予定である。香港の最古参トレーナーである同調教師は、最多勝利を収めており、エイブルフレンド(Able Friend)、デザインズオンローム(Designs On Rome)、ミリタリーアタック(Military Attack)、ワーザー(Werther)、エクステンション(Xtension)など多くの高額賞金獲得馬を管理してきた。
ムーア調教師はリヴェットの兄ブーミングディライト(Booming Delight)も管理している。ブーミングディライトは昨年、英国においてアウトアンドアバウト(Out And About)という名で、リヴェットと同様、ウィリアム・ハガス(William Haggas)調教師の下で勝利を挙げた。今や香港の希望の星である。
数週間後に香港に到着予定のリヴェットは、今年ハガス厩舎から香港に旅立つ2頭目の優良3歳馬である。1頭目は、6月のゴフス社ロンドンセール(Goffs London Sale)において最高価格90万ポンド(約1億3,050万円)で落札されたロッキード(Lockheed)であった。
ハガス調教師は7月11日、こう語った。「リヴェットは今朝、我々のもとから旅立ち、ジョン・ムーア厩舎に向かいました。香港にとって大変魅力的な馬です。兄ブーミングディライトは今年香港で4勝していますが、リヴェットにはより優れた能力があります。私たちは結構な金額を提示され、馬主たちもそれを受け入れました」。
「リヴェットは愛らしい馬ですが、厩舎を続けるためには取引が必要です。今回の契約は馬主にとって魅力的なものでした」。
同調教師はこう続けた。「リヴェットは我々の厩舎で活躍し、昨年シャンペンS(G2)とレーシングポストトロフィーを制しました」。
「仏2000ギニーでは3着に健闘しました。今になってみれば、セントジェームズパレスS(ロイヤルアスコット開催)に出走させるべきではありませんでした」。
「ただ、G1競走で活躍させたい馬に関しては、適切なレースを見つけるのは難しいことです。結局、7月9日のジャンプラ賞(G1)は理想的なレースとなったかもしれませんが、その時にはすでに同馬は購買されていました」。
「リヴェットが香港で活躍しないわけはありません」。
By Graham Dench
(1ポンド=約145円)
[Racing Post 2017年7月12日「Racing Post Trophy winner Rivet sold to race in Hong Kong」]