TOPページ > 海外競馬ニュース > 96歳のジェリー・ボッゾ調教師、歴代最年長勝利調教師に(アメリカ)[その他]
海外競馬ニュース
2017年06月15日  - No.23 - 4

96歳のジェリー・ボッゾ調教師、歴代最年長勝利調教師に(アメリカ)[その他]


 90歳代のジェリー・ボッゾ(Jerry Bozzo)調教師は、6月3日にガルフストリームパーク競馬場の第2レースにおいて、コットントゥーヤ(Cotton Tooyah)が4½馬身差の勝利を収めたことで、歴代最年長勝利調教師となった。

 96歳という年齢ながらも小さな厩舎を構え積極的に調教を続けているボッゾ調教師は、95歳の誕生日を迎えた2ヵ月後に勝利を収めた故ノーブル・スリーウィット(Noble Threewitt)調教師の記録を更新した。1911年2月24日生まれのスリーウィット調教師は、2006年4月22日のサンタアニタパーク競馬場での未勝利クレーミング競走をスリーアトワンス(Threeatonce)で制したことで、最年長勝利調教師の記録を持っていた。

 「周りの人は"そんな年で調教に立ち会うなんて一体何をしているんだ?"と聞きますが、私は純粋に楽しいから調教師を続けているのです」とボッゾ調教師は話した。

 カーネギー工科大学(現カーネギーメロン大学)とマサチューセッツ工科大学の卒業生であるボッゾ調教師は、昨年10月25日に96歳の誕生日を迎えた。

 元航空技師で実業家、そして第二次世界大戦の退役軍人であるボッゾ氏は1969年にペンシルべニア州で営んでいたボトル製造会社を売却し、1970年代以降は南フロリダでサラブレッドの生産と調教に関わってきた。

 ミゲル・バスケス(Miguel Vasquez)騎手が騎乗したコットントゥーヤは、重馬場となった1200メートルの未勝利クレーミング競走(賞金2万ドル)において、後方から挽回して圧倒的な勝利を収めた。ハイコットン(High Cotton)を父に持つこの3歳牝馬はオカラスタッド(Ocala Stud)で生産され、ボッゾ調教師の服色でレースを走った。

 ボッゾ調教師はステークス勝馬を出した最年長調教師でもある。自家生産馬のフラッタービー(Flutterby)が、2015年にガルフストリーム競馬場で施行されたシーリリーHで勝利を収めている。その後同馬はプリンセスルーニーS(G2)で2着となり、ステークス競走をさらに2勝している。

 ボッゾ調教師は、馬への情熱は年を取るとともに高まっていると話し、「私はもしかして馬と血がつながっているのかもしれないと思ったりします。馬の傍にいることがとても自然に思えます。馬と一緒にいたいのです」と語った。

By BloodHorse Staff

[bloodhorse.com 2017年6月3日「Jerry Bozzo Becomes Oldest Trainer to Win a Race」]


上に戻る