ゴドルフィンの暫定CEOに経験豊富なオズボーン氏が就任(国際)[その他]
6月6日のジョン・ファーガソン(John Ferguson)氏の辞任を受けて、ゴドルフィンの暫定CEOに任命されたジョー・オズボーン(Joe Osborne)氏(54歳)は、モハメド殿下が世界中で展開するサラブレッド事業において長年重要な役割を果たしてきた。
アイルランドにおけるゴドルフィンおよびキルダンガンスタッド(Kildangan Stud)の取締役を務めてきたオズボーン氏は、23年間モハメド殿下のチームに属している。
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オズボーン家は、モハメド殿下のサラブレッド帝国と長年関係を築いてきた。2005年に死去したマイケル・オズボーン氏(ジョー・オズボーン氏の父)は、アイリッシュナショナルスタッド(Irish National Stud)のマネージャーやターフクラブ(Turf Club)の上席裁決委員を務め、アイルランドの競馬界と生産界において多くの役割を果たした。そして、モハメド殿下が1986年に購買したキルデア州の牧場を、同殿下のアイルランドの生産拠点であるキルダンガンスタッドとして確立した。
マイケル・オズボーン氏とモハメド殿下との関係は20年近くに及び、ドバイワールドカップのコンセプトの確立にも関わり、しばしば、この主要国際イベントの考案者と言われた。
ジョー・オズボーン氏はケンタッキー大学の卒業生であり、パインオークスタッド(Pine Oak Stud)のマネージャーを8年間務めた後、1994年にアイルランドに帰国してダーレーに入社した。そして、モハメド殿下のサラブレッド帝国のために米国、豪州、中国など多くの国で勤務した。
同氏は、2003年に設立された管理者育成プログラム"ダーレー・フライングスタート(Darley Flying Start)"の取締役、アイルランド・サラブレッド生産者協会(Irish Thoroughbred Breeders Association)の会長も務めている。
同氏の兄弟ジョン氏は7年間アイリッシュナショナルスタッドのCEOを務めた後、ホースレーシングアイルランド(Horse Racing Ireland:HRI)に移り、今年はHRIの競馬場部門のCEOに就任した。
また、姉のミータ氏は獣医師であり、女性初のターフクラブの上席裁決委員である。
By Tony O'Hehir
[Racing Post 2017年6月7日「Osborne has vast experience of sheikh's worldwide operation」]