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海外競馬ニュース
2016年12月09日  - No.49 - 2

引退馬支援のための種付権利のオークション、大成功を収める(フランス)[その他]


 12月2日、フランスの引退馬支援団体"馬場の向こうに(Au-Dela des Pistesオードゥラデピスト)"がアルカナ社(Arqana)で初めて開催した種付権利のオークションは、28万5,000ユーロ(約3,420万円)を売り上げて大成功を収めた。

 引退競走馬の再調教を支援するこの団体の活動資金を集めるために、チャームスピリット(Charm Spirit)、アンテロ(Intello)、マキシオス(Maxios)、ムカドラム(Mukhadram)、ニューベイ(New Bay)など多くの種牡馬の14の種付権利が上場された。

 最高価格がついたのは、ボンヌヴァル牧場(Haras de Bonneval)で供用されているシユニ(Siyouni)の種付権利で、MABエージェンシー(MAB Agency)により6万ユーロ(約720万円)で落札された。

 このオークションの収益は、この慈善団体の3つの目的のために利用される。それは、(1)再調教に適さない馬のための緊急資金援助、(2)"再調教された引退競走馬の日"の開催運営、(3)既存の再調教施設・受入施設の認証である。

 モンテギュ牧場(Haras de Montaigu)のオーナーであり"馬場の向こうに"の会長であるアリエット・フォリアン(Aliette Forien)氏は、こう語った。「サラブレッド産業は、私たち全員に関わるこの大切な事柄のために、再び団結力を見せました」

 「このオークションのために種付権利を提供してくれたすべての牧場と種牡馬所有者、それに、このオークションを大成功に導いた落札者と入札者に心から感謝したいと思います」。

 「このオークションの収益は、"馬場の向こうに"が掲げる2017年の目的の達成を可能にするでしょう。そしてそれは、この計画の将来にとって励みとなり、ワクワクさせるものとなります」。

By Zoe Vicarage

(1ユーロ=約120円)

(関連記事)海外競馬ニュース 2016年No.48「引退馬支援団体、種付権利の売上収益を活動費用に利用(フランス)

[Racing Post 2016年12月3日「Au-Dela des Pistes raises substantial sum from first auction」]


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