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海外競馬ニュース
2016年11月17日  - No.46 - 3

世界を股にかけたフリントシャー、米国のヒルンデール牧場で供用(アメリカ)[生産]


 G1・5勝馬フリントシャー(Flintshire 父ダンシリ)は、2017年の種付シーズンに、ヒルンデール牧場(Hill 'n' Dale)で供用されることになった。同馬は、ヒルンデール牧場、SFブラッドストック社(SF Bloodstock)、チャイナホースクラブ(China Horse Club)、ジャドモントファーム(Juddmonte Farms)に共同所有される。

 フリントシャー(6歳)はBCターフ(G1・11月5日サンタアニタ競馬場)への出走を終えた後に、現役を引退する(訳注:このレースでフリントシャーはハイランドリールの2着となった。3着は凱旋門賞馬ファウンド)。

 ジャドモントファームの自家生産馬であり、G2優勝馬ダンスルーティン(Dance Routine 父サドラーズウェルズ)を母とし、全兄にリステッド勝馬ダンスムーヴス(Dance Moves)、半兄に勝馬ディリベレイト(Deliberate)がいる。

 アンドレ・ファーブル(Andre Fabre)調教師とチャド・ブラウン(Chad Brown)調教師に管理され、23戦8勝を果たした。勝鞍には、パリ大賞典(G1)、香港ヴァーズ(G1)、マンハッタンS(G1)での優勝とソードダンサーS(G1)2勝が含まれる。

 ヒルンデール牧場のジョン・シクラ(John Sikura)氏はこう語った。「驚異的な国際的スター馬フリントシャーを支援し後押しするために、素晴らしいグループが発足しました。フリントシャーは世界各地で卓越したレースぶりを見せつけ、国際的な競走馬として頭角を現しました」。

 「ジャドモントファームはフリントシャーを共同で所有し続け、交配相手の牝馬を用意しています。これは、フリントシャーが素晴らしい種牡馬となることへの彼らの信頼を示しています」。

 「将来有望な種牡馬を再び世界中から引き付けるために、ケンタッキー州は一層グローバルになるべきだと思います。ウォーフロント(War Front)やキトゥンズジョイ(Kitten's Joy)の成功を考えてみてください。世界中の顧客の関心を引くために、私たちはこのようなチャンスを生かさなければなりません」。

 「私はその期待に適合する馬を供用することを待ち望んできましたが、フリントシャーはその1頭であると考えます。この馬は、世界最高の生産事業体と言ってもいいジャドモントファームが送り出した典型的な馬です。ヒルンデール牧場は種付予約を優良牝馬で一杯にして、フリントシャーをサポートします」。

 「私たちは種牡馬をこのように管理して、そのキャリアを築いています。セリのシーズンのためだけではありません。パートナーたちも同じ志をもち、それがフリントシャーを支援するための素晴らしい牝馬群の基盤となっています」。

 フリントシャーの種付料は後日、2万ドル(約220万円)と発表された。

By Zoe Vicarage

(1ドル=約110円)

[Racing Post 2016年11月5日「Globetrotting Flintshire to stand at Hill 'n' Dale」]


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