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海外競馬ニュース
2016年10月20日  - No.42 - 1

日本での凱旋門賞の馬券売上げは予想以上(日本・フランス)[開催・運営]


 世界一競馬賭事の規模が大きい日本において、競馬ファンは初めて凱旋門賞(G1)の馬券が購入できるという機会に魅了された。彼らは凱旋門賞の馬券を41億8,599万5,100円も購入したのだ。これはPMU(フランス場外馬券発売公社)のこのレースでの発売金1,700万ユーロ(約19億5,500万円)の倍以上である。PMUは「日本の売上げは私たちの予想を上回りました。5年前からフランスギャロ(France Galop)とともに取り組んできましたが、それが結実しました。日本側には競馬法の改正を検討してもらうように説得しなければなりませんでした」と述べた。

 1つの目安として、日本では1開催日あたりの平均発売金は7,000万ユーロ(約80億5,000万円)である。この驚くべき凱旋門賞の馬券売上げは、発走時刻が時差によりこれほど遅くなければ(日本時間午後11時5分)、もっと増加していただろう。凱旋門賞は2つのテレビ局(フジテレビ・BS11)で中継され、マカヒキを応援する日本人の関心に火をつけた。日本を代表するマカヒキはフランスで4.9倍、日本で2.8倍の単勝オッズが付いたものの、残念ながら14着に敗れた。日本の農林水産省が認めた特例のおかげで実現した海外レースの馬券発売は、日本の出走馬がある場合だけ例外的に認可された。

 これは海外レースの馬券を発売するにあたり必要不可欠の条件である。例えば、JRA所属馬が近い将来欧州に遠征すれば、日本での馬券発売は可能となる。その一方、規定が改訂されないかぎり、フランスと共通の賭事プールで馬券を購入する可能性はなく、賭事プールは別々のままである。それが日本の法律である。しかしながら、この極めて前向きな経験は、日本人の凱旋門賞への熱狂度合をよく示しており、私たちに外国とりわけアジアでの潜在的なチャンスを考慮させる。なお、香港での凱旋門賞の発売金は500万ユーロ(約5億7,500万円)で前年比40%増を記録した。

By Arsene Abitbol

(1ユーロ=約115円)

[Paris Turf 2016年10月5日「"Au-delà de nos attentes"」]


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