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海外競馬ニュース
2016年10月13日  - No.41 - 3

騎手協会、ホースマンに大手銀行の口座の解約を呼び掛ける(イギリス)[その他]


 騎手協会(Professional Jockeys Association: PJA)はホースマンたちに対し、大手銀行の口座を解約するよう呼び掛けた。PJAは「大手銀行は、騎手を盗難から保護し犯罪を究明することに関して"及び腰で無能だ"」と述べた。

 2014年に、ある人物が多くの騎手と調教師を標的に、6桁(10万ポンド以上)に及ぶ大金を盗み取る事件が発生した。

 PJAはその月報(10月4日付)において、いくつかの大手銀行の態度は恥ずべきものであると述べ、警察とサイバー犯罪報告センターのアクションフロード(Action Fraud)を"役に立たない"と評した。

 BHA(英国競馬統轄機構)公正課の支援を高く評価したPJAが、"かなり初歩的な詐欺"と呼んだ犯罪に遭った騎手の中には、トップジョッキーのライアン・ムーア(Ryan Moore)騎手、ポール・ハナガン(Paul Hanagan)騎手などがいた。

 PJAはこう述べた。「すべての瞬間を監視カメラで撮影されていた人物は、標的とした口座の契約主を装って銀行に入って来ました。そして、口座にアクセスして窓口で大金を引き出しました。彼らは時には偽造IDを提示しますが、多くの場合簡単に入手できる住所や生年月日のような情報を使います」。

 「損害額は増え続けて現在では6桁に上ります。PJAとBHAは、詐欺防止に対する大手銀行の無能ぶりとそれを遂行する意識の欠如を踏まえ、続出する詐欺を防止する唯一の方法は大手銀行の口座を解約することであると結論づけました」。

 「特定の銀行を薦めることはできませんが、多くの選択肢(ウェザビーズ銀行・マークス&スペンサー銀行・ファーストダイレクト銀行・テスコ銀行・セインズベリーズ銀行)があります。騎手たちにはそれらを検討するよう強く勧めます」。

 またPJAは、大手銀行を引き続き利用する騎手は警戒を怠ることなく、口座上で疑わしい取引があれば即座に届け出るべきだと付言した。

By James Burn

[Racing Post 2016年10月4日「PJA urges riders to ditch high street in fraud fight」]


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