勝負服のオークションで5種類のデザインが落札(イギリス)[その他]
BHA(英国競馬統轄機構)がオークションに出した6種類の派手なデザインの勝負服は、期待されていたほど人々の興味を引き付けず、5種類だけが落札された。
炎や多色の水玉模様などの鮮やかなデザインの勝負服は、12日前にインターネット上で発表された。しかし、紫地にシルバーの蹄鉄のついたデザインの勝負服だけは設定された最低価格を満たさなかった[訳注:後日、このデザインの勝負服も3,250ポンド(約42万円)で購買された]。
とはいえ騎手たちは、一番人気となったピンク・サクランボ色・えび茶色・赤のチェック模様の勝負服を身に着けることを心待ちにするだろう。この勝負服は6,100ポンド(約79万円)で落札された。このオークションの売上げは合計2万8,000ポンド(約364万円)となり、その5%は慈善団体の競馬福祉協会(Racing Welfare)と"競走馬の再調教"(Retraining of Racehorses)で分けられる。
このオークションは、BHAが馬主の満足感を高めるために行った企画の1つであり、メディア担当理事であるロビン・マウンジー(Robin Mounsey)氏はこう語った。「6種類のデザインのうち5種類が落札されたことに満足しています。最低価格として設定した5,000ポンド(約65万円)は勝負服に支払うには高額ですが、6種類中4種類がこれを上回る価格で売却でき、まずまずのスタートが切れました。しかし一方で、このうちのいくつかのデザインについては、もっと高額で落札されるかもしれないという期待も持っていました」。
「試行の意味が大きかったこのオークションの実施から、いま何を学べるか知る必要があります。正しい方法で適切な人々に対しオークションを実施できたかどうかを把握し、デザインは適切であったか、オンラインのオークション過程は最も効果的なものであったか、また、このような企画に対する人々の興味の程度についても知る必要があります」。
「私たちは馬主の満足感を高めることに重点を置いています。近い将来、特に優先事項である馬主になるための過程を簡素化する取組みに関連して、さらに多くのことを発表する予定です」。
By David Baxter
(1ポンド=約130円)
[Racing Post 2016年9月24日「BHA expected larger bids for auctioned silks」]