2016-17年香港競馬シーズン、さらに賞金増加(香港)[開催・運営]
9月3日(土)に開幕する2016-17年香港競馬シーズンの賞金額は、最高記録を更新する。競馬開催日数は88日となる(過去7シーズンは83日)。
また、春のG1・3レースのうちチャンピオンズマイル(G1・芝1600m)とチェアマンズスプリントプライズ(G1・芝1200m)の賞金が引き上げられる。
香港ジョッキークラブ(Hong Kong Jockey Club: HKJC)の競走担当理事であるアンソニー・ケリー(Anthony Kelly)氏はこう語った。「香港の1レース当たりの平均賞金額は世界最高であり、今回の賞金増加により、香港競馬の世界的リーダーという立場は保たれます。私たちは、質の高い競走馬を香港に輸入するためには多額の費用がかかることを十分認識しています。今回の賞金増加は、馬主が質の高いサラブレッドを購買し続ける動機付けとなり、その費用回収の一助となります」。
2016-2017年シーズンに拠出される賞金総額(追加される5開催日は含まない)は、11億香港ドル(約143億円)に達する。
2017年チャンピオンズマイルの総賞金は、今年よりも200万香港ドル(約2,600万円)多い1,600万香港ドル(約2億800万円)となる。今年の優勝馬はモーリスであり、このレースの16年間の歴史において海外からの遠征馬が勝利したのは2回目であった。
また、2016年に国際G1に格上げされたチェアマンズスプリントプライズの総賞金は、今年の1,000万香港ドル(約1億3,000万円)から1,400万香港ドル(約1億8,200万円)に引き上げられる。今年の優勝馬は豪州調教馬チャウタウクワ(Chautauqua)であり、同馬には世界的に高いレーティングが付けられている。
ケリー氏はこう続けた。「香港は毎春、ファンとホースマンに向けて素晴らしい競馬の祭典を開催しています。2016年、クイーンエリザベス2世カップ(G1)、チャンピオンズマイル、チェアマンズスプリントプライズは、大成功を収めました。チャンピオンズマイルとチェアマンズスプリントプライズの賞金増加は、これらのレースの質と水準の高さを反映しています。今回の賞金増加が香港のレースの魅力を維持し、香港の優良馬に挑戦する海外一流馬の参戦を引き続き促すものと信じています。これら2レースは、芝の同一距離のレースの中でも世界トップクラスの高額賞金を誇ることになります」。
チャンピオンズマイルとチェアマンズスプリントプライズは、2017年5月7日に施行される予定。
By Blood-Horse Staff
(1香港ドル=約13円)
[bloodhorse.com 2016年7月6日「Hong Kong to Offer Increased Purses」]