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海外競馬ニュース
2016年06月02日  - No.22 - 4

中国での優勝経験馬を米国で未勝利馬と言えるのか?(アメリカ)[開催・運営]


 優勝経験があるならば、その馬は未勝利馬ではないのではないか?しかし、モンゴリアンプリンス(Mongolian Prince)については、米国で未勝利馬とされた。同馬は中国で3勝していたにもかかわらず、週末にベルモント競馬場の未勝利戦に出走して優勝したのだ。

 異なる競馬管轄区における競走成績はどう記録されているのかについて、この優勝は即座に疑問を投げかけた。モンゴリアンプリンスは米国のトッド・プレッチャー(Todd Pletcher)厩舎に移籍する前、中国で5戦3勝、2着2回の成績を残している。

 しかし国際規定において、これらの勝利は正式に認められたレースで挙げられたものではないので、同馬は依然として未勝利馬と考えられている。

 IFHA(国際競馬統括機関連盟)の生産・競走・賭事についての国際協定に合意した組織の管理下で施行された場合、そのレースは国際的に認められる。

 IFHAによれば、中国の競馬関係機関の1つ中国血統書委員会(China Stud Book)は、国際協定のいくつかの条項に合意している。しかし、モンゴリアンプリンスが勝ったレースは、国際協定に合意していない中国馬術協会(Chinese Equestrian Association)により運営されていた。

 米国ジョッキークラブは、モンゴリアンプリンスが米国に移籍してきた当時、同馬の競走成績を受け取らなかった。

 米国ジョッキークラブの渉外担当副理事長であるボブ・カラン(Bob Curran)氏はデイリーレーシングフォーム紙(Daily Racing Form)に対し、「アジア競馬連盟(Asian Racing Federation)によれば、中国本土では現在、過去最多の350~500レースが運営されているようです」と語った。

By Tony McFadden

[Racing Post 2016年5月19日「Mongolian 'maiden' win sparks records debate」]


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