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海外競馬ニュース
2016年04月14日  - No.15 - 1

エリザベス女王の生誕90周年を祝うゴールドカップ(イギリス)[その他]


 今年のロイヤルアスコット開催(6月14日~18日)におけるゴールドカップ(G1)は、"祝 女王陛下生誕90周年 ゴールドカップ"というレース名に改称して施行されると、アスコット競馬場は発表した。

 アスコット競馬場でエリザベス女王の代理を務めるジョニー・ウェザビー(Johnny Weatherby)氏は、こう語った。「今年は女王陛下の90歳の誕生日をお祝いするために、ゴールドカップの名称を変えて施行することとなり、嬉しく思います。ゴールドカップは2013年に女王陛下の所有馬エスティメイト(Estimate)が優勝したレースであり、ロイヤルアスコット開催の中でも歴史ある中心的なレースです」。

 また同開催では、各レース後に優勝馬の生産者に記念品が贈られるなど、生産者の競馬界への大きな貢献を称える新たな計画がある。

 アスコット競馬場のCEOガイ・ヘンダーソン(Guy Henderson)氏は、生産者表彰を行うことにした背景について、こう説明した。「ロイヤルアスコット開催で優勝馬を出した生産者に、記念品を授与してその功績を称えるのは初めてのことです。すでに馬主・調教師・騎手・厩務員はレース後に表彰されています。生産者は小規模牧場を経営している場合もあり、あまり目立たない存在かもしれませんが、とても重要です。それゆえ、"ロイヤルアスコット"の印が入った果物皿を授与しようと思います。これは私たちのトロフィーや銀製食器を供給するガラード社(Garrard)がデザインしたもので、全ての優勝馬の生産者に贈られます」。

 トゥウィーンヒルズ牧場(Tweenhills Farm and Stud)を経営し、カタールレーシング社(Qatar Racing)の生産マネージャーでもあるデヴィッド・レッドヴァース(David Redvers)氏は、こう語った。「アスコット競馬場が生産者の重要性と役割を評価して表彰するという計画は、称賛されるべきことです。ロイヤルアスコット開催の優勝馬を生産することは、どの生産者にとっても特筆すべき快挙なのです」。

 へンダーソン氏は、もう1つの進展中の計画について付言した。「私たちはサラブレッド生産者協会(Thoroughbred Breeders' Association)の新たな計画"サラブレッドクラブ(Thoroughbred Club)"に協力しています。サラブレッドクラブは16歳~30歳の人々を対象としており、私たちはメンバーに対し年間を通じて半額で入場できる機会を提供します。ロイヤルアスコット開催中の火曜日と水曜日には、クイーンアン特別観覧席を半額で利用できます」。

By Andrew King

[Racing Post 2016年3月7日 「Ascot Gold Cup renamed to celebrate Queen's 90th birthday」]


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