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2015年11月19日  - No.46 - 3

2015年の種付け牝馬頭数は前年とほぼ変わらず(アメリカ)[生産]


 米国ジョッキークラブは10月22日、2015年繁殖シーズンの繁殖牝馬報告(Reports of Mares Bred:RMBs)を発表した。10月13日までにジョッキークラブが受領した報告に基づけば、2015年は北米において1,449頭の種牡馬が3万4,627頭の繁殖牝馬に種付けを行った。

 ジョッキークラブは1年前の同時期に、種付け牝馬頭数を3万4,540頭と報告していたので、前年からは1%未満の増加になる。一方、種付けを行った現役種牡馬は引き続き減少し、前年の1,547頭から6.3%減少した。

 ジョッキークラブは過去の傾向に基づき、2015年の種付け牝馬頭数は今後さらに2,000頭〜3,000頭報告されると見積もっている。

 種付け頭数100頭以上の種牡馬は、前年の97頭から105頭に増加した。これらの種牡馬と交配した繁殖牝馬は、種付け牝馬全体の中で高い割合を占めており、前年の36.4%から41.8%に増加した。2015年のRMBsは、ジョッキークラブのウェブサイト(jockeyclub.com)のファクトブックで閲覧可能であり、ブラッドホース誌のウェブサイト(bloodhorse.com)でもPDFのダウンロードが可能である。

 北米のサラブレッド生産の中心地であるケンタッキー州では、208頭の種牡馬が1万7,448頭(北米全体で種付けされた牝馬の50.4%)の牝馬に種付けしたと報告されている。同州の種付け牝馬の頭数は、前年同期の1万6,826頭と比較して3.7%増加した。

 以下の表は種付け牝馬の頭数が多い上位10州であり、ケンタッキー州、カリフォルニア州、オンタリオ州(カナダ)、メリーランド州は、前年よりも種付け牝馬頭数が増加した。
 

  種付けを行った種牡馬   種付けされた牝馬  
2014年 2015年 増減 2014年 2015年 増減
ケンタッキー州 233頭 208頭 -10.73% 16,826頭 17,448頭 3.70%
フロリダ州 122頭 112頭 -8.20% 2,910頭 2,890頭 -0.69%
カリフォルニア州 143頭 150頭 4.90% 2,472頭 2,568頭 3.88%
ニューヨーク州 51頭 55頭 7.84% 1,614頭 1,554頭 -3.72%
ルイジアナ州 116頭 104頭 -10.34% 1,609頭 1,494頭 -7.15%
オンタリオ州 (カナダ) 38頭 39頭 2.63% 630頭 797頭 26.51%
ニューメキシコ州 84頭 76頭 -9.52% 871頭 789頭 -9.41%
メリーランド州 33頭 36頭 9.09% 751頭 788頭 4.93%
オクラホマ州 67頭 66頭 -1.49% 813頭 756頭 -7.01%
ペンシルヴァニア州 55頭 42頭 -23.64% 809頭 627頭 -22.50%

備考:1頭の牝馬が複数回種付けされた場合は、その回数が種付け牝馬頭数としてカウントされる。したがって、この表の種付け牝馬頭数は、実際に種付けを経験した繁殖牝馬の頭数とはわずかに異なる。

さらに種付予約頭数の規模に関する分析によれば、前年の同時期に報告された数字と比較して以下のとおりとなった。
種付予約頭数100頭以上の種牡馬と交配した牝馬…15.2%増
種付予約頭数75頭〜99頭の種牡馬と交配した牝馬…13.9%減
種付予約頭数50頭〜74頭の種牡馬と交配した牝馬…0.9%減
種付予約頭数25頭〜49頭の種牡馬と交配した牝馬…22.2%減
種付予約頭数25頭未満の種牡馬と交配した牝馬…変化なし

アシュフォードスタッド(Ashford Stud)で供用されているアンクルモー(Uncle Mo)は、2015年に北米最多の221頭に種付けを行った。多数頭に種付けを行った種牡馬上位5頭のその他の4頭は以下のとおりである。
・ スキャットダディ(Scat Daddy):217頭(アシュフォードスタッド)
・ イントゥミスチーフ(Into Mischief):210頭(スペンドスリフト牧場)
・ シャンハイボビー(Shanghai Bobby):202頭(アシュフォードスタッド)
・ テンプルシティー(Temple City):199頭(スペンドスリフト牧場)

By Blood-Horse Staff

[bloodhorse.com 2015年10月22日「2015 RMB: Figures on Par With 2014」]
 


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