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2015年07月21日  - No.29 - 1

2014-15年香港競馬シーズン、過去最高の売上げを記録(香港)[開催・運営]


 7月12日にシーズン最終日を終了し、香港ジョッキークラブ(Hong Kong Jockey Club: HKJC)が発表した数字によれば、2014-15年シーズンの賭事売上げおよび入場者数は、前シーズンに較べて、それぞれ5.8%および2.6%増加した。

 賭事売上げは過去最高の1,079億香港ドル(約1兆7,264億円)に達し、3年連続で記録を更新した。また、1,000億香港ドル(約1兆6,000億円)を上回ったのは2度目である。

 シーズン全体(83開催日)のシャティン競馬場とハッピーバレー競馬場の入場者数は、過去12年間で最高の207万1,000人であり、2013-14年シーズンから2.6%増加した。

 HKJCのCEOであるウィンフリード・エンゲルブレヒト-ブレスケス(Winfried Engelbrecht-Bresges)氏は、コミングリング(賭事プールの共同化)と海外での香港調教馬の活躍が寄与した今回の業績を、さらに伸ばし続けることの必要性を強調した。

 同氏は、次のように語った。「この業績に満足している場合ではありません。来シーズンの経済状況は多少厳しくなると考えていますが、さらなる成長を目指します」。

 「今年の記録的な賭事売上げは、懸命な努力の賜物です。2005-06年シーズンに較べ、賭事売上げは79.7%増加しました。HKJCがこの期間に香港競馬の活性化を目指した戦略が、成功した証拠です。また、この賭事売上げにより、競馬界は過去最高の123億香港ドル(約1,968億円)を納税しました。このことは、競馬界が香港のコミュニティーに対して、再び大きく貢献できたということです。コミングリングは、壮大な戦略でした。現在、コミングリングパートナーは11団体であり、その売上げは5,000万香港ドル(約8億円)ですが、さらなる増加を期待しています」。

 「入場者数が3年連続で200万人を越えたことは、励みになります。適切な戦略がとられ、施設・技術に対する適切な投資が実施された結果です。HKJCは競馬ファンとともに取り組む必要があると考えています。また、HKJCには競馬ファンの要求を理解し、それに応えるサービスを提供できるチームがいます」。

 元NYRA(ニューヨーク州競馬協会)の役員で、2007年からHKJCの専務理事を務めているビル・ネーダー(Bill Nader)氏は、現在の契約期間満了後の米国への帰国を既に発表している。なお、引き継ぎのために2016年1月まで、HKJCに留まるとのことである。

By Blood-Horse Staff
(1香港ドル=約16円)

[bloodhorse.com 2015年7月13日「Record Handle on Hong Kong Racing in 2014-15」]


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