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海外競馬ニュース
2015年03月19日  - No.11 - 3

豪州の競馬施行規程、ソーシャルメディアに関するルールを追加(オーストラリア)[開催・運営]


 豪州競馬界の関係者を対象とするソーシャルメディアに関するルールが、3月1日、豪州の競馬施行規程に加えられた。

 新ルールの下、フェイスブックやツイッターのようなソーシャルネットワーキングサービス(SNS)への不適切な投稿は違反行為となる。

 このルールは、違反行為・不当行為・不適切行為を一般的に禁ずるルールに加えられ、次のように定められている。 『AR.175。主要競馬統轄機関は、次に該当する者に対してペナルティを科すことができる。SNSにおいて競馬関係者・団体に対する“わいせつ的”、“攻撃的”、“中傷的”、“人種差別的”、“脅迫的”、“嫌がらせ”、“差別的”、“虐待的”な題材・内容・発言の投稿に関わったとみなされる者』

 このルールの発効にあたり、オーストラリア競馬評議会(Australian Racing Board)は、SNSでの発言を具体的に扱うルールの必要性を考えていたと述べた。

 そして、「裁決委員たちは、競馬界の免許保有者のSNSでの発言から生じる問題が増加しつつあることを話題にしていました。このルールは競馬関係者に対し、フェイスブック、スナップチャット、ツイッターなどの媒体での発言が、私的な会話と見なされないことを明確にしています。さらに、今日では多くの主流メディアが競馬に関する事柄をセンセーショナルに取り上げるため、これら媒体上のコメントを頻繁に転用しています」と語った。

 世界の他の競馬統轄機関では、SNSの使用を厳密にチェックしている。最近、日本の裁決委員はフランス人のクリストフ・ルメール騎手に対し、阪神競馬場でツイッターを使用したことにより、30日間の騎乗停止処分を言い渡した。日本の競馬施行規程は、その日の騎乗レースがすべて終了するまで、騎手は誰ともコンタクトを取ってはならないとしている。

 JRAパリ駐在の鶴岡史隆氏はBBCに対し、ルメール騎手の騎乗停止期間は3月1日から30日間と述べ、「公正確保のために、騎手たちは一旦調整ルームに入れば、その開催日の騎乗が終了するまで、外部の人間とコンタクトを取ることは禁じられています」と語った。

By Myra Lewyn

[bloodhorse.com 2015年3月2日「New Social Media Rule for Australian Racing」]


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