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2014年12月25日  - No.51 - 1

英愛ダービー馬ハイシャパラル、15歳で死亡(アイルランド)[その他]


 2002年英愛ダービー馬ハイシャパラル(High Chaparral)は、15歳で死亡した。

 このG1・6勝馬は、同厩馬ホークウィング(Hawk Wing)を破り英ダービー(G1)で優勝し、エイダン・オブライエン(Aidan O’Brien)調教師に英ダービー2勝目をもたらしたが、この度、フェサード馬診療所(Fethard Equine Hospital)で腸穿孔のため診察開腹手術を受けている最中に安楽死措置が採られた。

 このサドラーズウェルズ(Sadler's Wells)産駒の競走成績は通算13戦10勝で、350万ポンド(約6億4,750万円)の賞金を獲得した。競走引退後はクールモア牧場で供用され、ソーユーシンク(So You Think)、イッツアダンディール(It's A Dundeel)、トロナード(Toronado)など有名な産駒を出した。

 クールモア牧場は次のように発表した。「ハイシャパラルはフェサード馬診療所で腸穿孔のため診察開腹手術を受けている最中に安楽死措置が採られました」。

 ハイシャパラルは2002年に英愛ダービーの両方を制した。また2002年(アーリントンパーク競馬場)と2003年(サンタアニタ競馬場)のBCターフ(G1)で連勝した[ただし2003年はジョハー(Johar)と同着優勝]。

 合計10勝を挙げたハイシャパラルは他に、2001年レーシングポストトロフィー(ドンカスター競馬場)と2003年愛チャンピオンS(レパーズタウン競馬場)のG1優勝を果たした。同馬が喫した3敗は、2度の凱旋門賞(G1)3着と、パンチェスタウン競馬場のデビュー戦での2着である。

 英ダービーでハイシャパラルに騎乗したジョン・ムルタ(John Murtagh)元騎手は、「たった今、ハイシャパラルの悲報に接したところです。この優秀なダービー馬は私に素晴らしい一日をプレゼントしてくれました。冥福を祈ります」と語った。

 同馬の産駒ソーユーシンクは豪州でコックスプレート連勝(2009年、2010年)を含むG1・5勝を果たした。その後、アイルランドのエイダン・オブライエン厩舎に移籍し、エクリプスS、愛チャンピオンS、プリンスオブウェールズSなどのG1競走で5勝した。

 一方、トロナードはサセックスS(G1)やクイーンアンS(G1)などを制し、イッツアダンディールは豪州でG1・6勝を果たした。

(1ポンド=約185円)
By racingpost.com staff

[Racing Post 2014年12月21日「Derby winner High Chaparral dies aged 15」]


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