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海外競馬ニュース
2014年02月06日  - No.5 - 1

カタールのQipco社がキングジョージの新しいスポンサーに(イギリス)[開催・運営]


 2009年以来ベットフェア社(Betfair)の名を冠してきたアスコット競馬場で行われるキングジョージ6世&クイーンエリザベスS(G1)は今後、Qipco社(Qipco Holding)が5年間の提携契約の一環としてスポンサーを務めることになる。

 平地シーズンの半ばに開催される主要な中距離レースとしての同レースは、総賞金は引き続き100万ポンド(約1億7,000万円)であるが、130万ポンド(約2億2,100万円)のチャンピオンS(G1)と100万ポンド(約1億7,000万円)のクイーンエリザベス2世S(G1)に次ぎ、Qipco社が後援するアスコット競馬場で施行される総賞金7桁(100万ポンド以上)の3つ目のレースとなる。

 Qipco社はアスコット競馬場の正式パートナーとして、場内全体において、ロイヤルアスコット開幕日の全6レースにおいて発馬機や発走委員のジャケットにブランド名を掲げるなど、年間を通じた場内ブランド権を得ることができる。

 Qipco社の役員であるファハド殿下(Sheikh Fahad Al Thani)は、次のように語った。「Qipco社がキングジョージのスポンサーを務め、アスコット競馬場との関係を拡大できることを兄弟とともに光栄に思っています。キングジョージは欧州の真夏を代表する中距離レースで、近年では国際色豊かなレースになっています」。

 「アスコット競馬場は英国チャンピオンズデーの開催場であり、その上ロイヤルアスコット競走の伝統と質を兼ね備えているので、同場は私たちにとって重要な意味を持っており、Qipco社が正式パートナーとなることは名誉あることです」。

 「キングジョージがQipco社後援レースに加わることは、同レースが最高レベルのレースであるだけでなく、タイミング的にも非常に良い効果を生みます。Qipco社は現在すでに、英国チャンピオンズシリーズ創設やニューマーケット競馬場のギニー競走開催日の後援をさせてもらっていますが、サセックスS(G1)とキングジョージの追加は、平地シーズンの終わりに英国最高の賞金を提供するチャンピオンズデーを迎える前の真夏の時期において格好の開催日設定になります」。

 キングジョージは、1951年に第1回が施行され、当初はスポンサーがついていなかったが、その後1972年から2006年までダイヤモンド会社であるデビアス(De Beers)との長年にわたる良好なスポンサー契約を結んでいた。そしてベットフェア社がスポンサーに名乗り出るまでの2年間、キングジョージにはスポンサーが不在であった。

 アスコット競馬場のCEOチャールズ・バーネット(Charles Barnett)氏は次のように語った。「すでに大変強いQipco社との関係をさらに広げることに満足しており、とりわけハマド殿下(Sheikh Hamad Al Thani)とファハド殿下が引き続き英国競馬を支援し、将来の展望を開いてくださることに感謝したいと思います」。

 「アル・サーニの一族は短期間のうちにスポンサーとしても馬主としても英国競馬の様相を一変させました」。

 「5年にわたりキングジョージのスポンサーを務めたベットフェア社に感謝の意を述べたいと思います。この5年間においてキングジョージは素晴らしいレースであったし、欧州諸国や日本からの有力馬が出走しました」。

 「ベットフェア社が2月のアスコットチェイス(G1)のスポンサーを引き続き務めてくれることを大変嬉しく思っています」。

By Graham Green
(1ポンド=約170円)

[Racing Post 2014年1月14日「Qipco backs King George in five-year Ascot deal」]


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