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海外競馬ニュース
2014年11月13日  - No.45 - 3

BHA、カディロフ首長の英国競馬界復帰を阻止(イギリス)[その他]


 バーデンバーデン競馬場デュッセルドルフ競馬場で所有馬2頭が近頃獲得した賞金が凍結されていることについて、ドイツに謝罪を求めているチェチェンのラムザン・カディロフ(Ramzan Kadyrov)首長の英国競馬界への復帰が阻まれている。

 カディロフ首長は、ロシアのクリミア併合を支持したことで欧州連合(EU)の制裁リストに載せられ、ケルンでヴァルデマール・ヒクスト(Waldemar Hickst)調教師が管理するザズー(Zazou)とダッシングホーム(Dashing Home)は彼の資産としてドイツ当局により凍結された。現在ヒクスト調教師が預託料を負担するこの2頭は、制裁が解除されるまで出走が禁止されている。

 カディロフ首長の所有馬の中にはG1馬のジターノエルナンド(Gitano Hernando)やメアンドル(Meandre)、2009年メルボルンカップ3着のムーリリヤン(Mourilyan)などがいる。

 カディロフ首長には刑事上の有罪判決がないため入国拒否命令は出されていないが、人権侵害で非難されている同首長に対する懸念は、BHA(英国競馬統轄機構)が馬主に関する適格性基準の強化を決定した要因の1つであった。

 BHAのスポークスマンは昨日次のように語った。「カディロフ首長がEU制裁リストに加えられた結果として、2014年7月に英国財務省が同首長に制裁を課したことを知りました。それ故、BHAにおける馬主登録を直ちに取り消しました。その時点では、同首長は英国において現役馬を1頭も所有していません」。

ゲイリー・ムーア(Gary Moore)厩舎に所有馬を預託していたカディロフ首長は、オバマ大統領と欧州のリーダーを自身の制裁リストに加えることで、欧州での資産凍結に対抗した。

By Graham Green

[Racing Post 2014年10月23日「Kadyrov barred from British racing return」]
 


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