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海外競馬ニュース
2014年06月26日  - No.25 - 1

故サー・ヘンリー・セシル調教師の名を持つレースが誕生(イギリス)[その他]


 1年前の今日亡くなったサー・ヘンリー・セシル(Sir Henry Cecil)調教師は、彼のお気に入りの開催の1つである7月のジュライミーティング(ニューマーケット競馬場)の開幕日に、第1回“サーヘンリーセシルS”が施行されるという栄誉にあずかる。

 多くのチャンピオン馬を管理した調教師は、ジュライミーティングで多くの成功を収めた。とりわけファルマスS(1987年からG2、2004年からG1)では、シャロン(Chalon 1982年)、チャイムズオブフリーダム(Chimes Of Freedom 1990年)およびタイムピース(Timepiece 2011年)で3勝した。

 ニューマーケット競馬場は、これまでスタッブスSとして知られてきた7月10日に開催される3歳限定のリステッド競走(準重賞)を“サーヘンリーセシルS”に改名した。セシル夫人が賞の授与者となり、セシル調教師の名前はこのレースに永遠に刻まれるだろう。勝馬関係者には賞品として、セシル調教師がウォレンプレイス調教場(Warren Place)で愛情を込めて育ててきたバラが贈られる。

 また、ニューマーケット競馬場は“サーヘンリーセシルローズ”と新たに命名されたバラを発注し、2015年11月に納品される予定である。裏面がクリーム色の白い花であり、2013年にロバート・ウェブスター(Robert Webster)氏により初めて作出された。この花が将来“サーヘンリーセシルS”の勝馬関係者に贈られるとともに、ジュライコース(夏競馬のために使われるコース)の周りに飾られることになる。

 セシル夫人は次のように語った。「ニューマーケット競馬場がヘンリーの名前でレースを行ってくれるのは、とてもありがたいことです。特にヘンリーが大好きな開催の1つであったジュライミーティングで行われるのですから、ぴったりです」。

 「また、ニューマーケット競馬場が“サーヘンリーセシルローズ”の発注を行うことにも感謝しています。バラはヘンリーが情熱を傾けたことの1つであることは誰もが知っていますし、“サーヘンリーセシルローズ”の花がコース周辺にあることはとてもふさわしいことだと思います」。

 ニューマーケット競馬場のエイミー・スターキー(Amy Starkey)場長は次のように語った。「サー・ヘンリー・セシル調教師は競馬界の内外を問わず多くの人々に愛されていましたが、彼が40年以上調教活動をしていたニューマーケットでは特にそうでした。そのため、この競馬界の偉大な人物に対してふさわしい感謝のしるしを表したかったのです」。

By David Milnes

(関連記事)海外競馬ニュース 2014年No.9「英オークス、故サー・ヘンリー・セシル調教師の記念レースとして開催(イギリス)

[Racing Post 2014年6月11日「Cecil honoured at Newmarket in new race title」]


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