ジョン・ムルタ騎手が引退を表明(アイルランド)[その他]
ジョン・ムルタ(John Murtagh)騎手は同世代の中のトップジョッキーの1人であるが、調教活動に専念するために騎手を引退すると本紙に述べた。
ムルタ騎手は、昨年多くのビッグレースに優勝した素晴らしいシーズンを送ったのちに引退することとなった。その2013年、同騎手はノヴェリスト(Novellist)でキングジョージ(G1)とクイーンエリザベスS(G1)を優勝したほか、ソールパワー(Sole Power)でキングススタンドS(G1)をドラマチックに制しロイヤルアスコット開催で4勝を挙げた。
今年44歳となるムルタ騎手は26年間にわたる騎手生活において、英ダービー3勝、愛ダービー4勝、イエーツ(Yeats)による2勝を含むゴールドカップ4勝を果たした。
これまでG1馬106頭に騎乗し昨年から調教活動を始めているムルタ騎手は、次のように語った。「この前騎乗したときに、今シーズンはかなり努力しなければならないと考えるようになり、もはや騎手をやっている時間はないと思いました」。
「今シーズンは新たに24馬房を持ち、45頭を管理するのでやるべきことが沢山あります。騎乗に30%、調教に70%の力を発揮するようなことはしたくはありません。生まれてこのかた、妥協を許さないでやってきました」。
[訳注:ジョン・ムルタ騎手は1997年から2012年まで国際騎手招待競走ワールドスーパージョッキーズシリーズに7回出場し2011年には優勝した。1999年にはJRA短期免許を取得した。]
By Jonathan Mullin
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[Racing Post 2014年2月25日「Murtagh quits saddle to concentrate on training」]