フランスギャロ、2013年は利益減少を予測(フランス)[開催・運営]
経済危機は競馬界にも影響を与える。不景気が続き競馬賭事売上げの0.7%減少が予測されるなか、フランスギャロ(France Galop)のベルトラン・べランギエ(Bertrand Bélinguier)会長は12月17日の理事会で、純利益が770万ユーロ(約9億2,400万円)減少するという2013年の予算計画を発表した。フランギャロがこのように悲観的な予測を発表したのは、実に久しいことであった。ベランギエ会長は次のように強調した。「新車登録が14%減少した自動車などの他の部門と比べれば、競馬賭事はよく持ちこたえています。幸いにも現在の困難を予測していたので、事業費を削減し、テレビ中継の縮小を行ったことで500万ユーロ(約6億円)近くの費用を節約しました」。
とりわけフランスギャロの支出のすべてを詳細にわたって分析する経済・社会審議会が設立されたことで、かつてなされたことのない徹底的な洗い直しが行われた。同審議会は1月か2月に結果報告を行うと見られている。解決策を引き出し、行動に移すのはその後となる。ベランギエ会長は、「取締役会は現時点で調教施設をはじめ他の調査中の課題には、何の決定もしていません。時期がくれば、将来に備えて実行する措置を決定します。」と強調した。しかしながら主な措置は2013年前半に実行されなければならないということも事実である。最優先事項には、とりわけ下級の競走馬の長距離輸送を最小限にさせるための競馬番組変更がある。
なお既にフランスギャロの理事会は、馬主資格取得の手続きの簡素化、クラブ馬主法人など数人で競走馬所有できる制度を促進させることを狙いとした施行規程定変更を可決している。
By Christophe Ugnon-Fleury
(1ユーロ=約120円)
[Paris Turf 2012年12月19日「Le Galop projette un résultat déficitaire en 2013」]