ダーレー社、アニマルキングダムの所有権の一部を獲得(アメリカ)[その他]
ダーレー社はドバイワールドカップ(G1)とケンタッキーダービー(G1)の勝馬アニマルキングダム(Animal Kingdom)の所有権の29%を獲得した、とアローフィールド牧場(Arrowfield Stud)とチームヴェイラーインターナショナル社(Team Valor International)は4月3日に発表した。
この結果、ルロワデザニモー(Leroidesanimaux)産駒のアニマルキングダムは、北半球ではケンタッキー州レキシントンのダーレー社所有のジョナベル牧場(Jonabell Farm)に、南半球ではオーストラリアのジョン・メサラ(John Messara)氏所有のアローフィールド牧場に繋養されることとなる。
ダーレー社のCEOオリヴァー・テイト(Oliver Tait)氏は、「アニマルキングダムはずばぬけた優良馬です。芝、人工およびダート馬場すべてで優れ、ケンタッキーダービーとドバイワールドカップの2000mに至るまでのさまざまな競走距離に適応するという稀有な才能を見せつけました。3月30日のメイダン競馬場での優勝はまさにあらゆるレベルを超越していました」と語った。
アローフィールド牧場のジョン・メサラ(John Messara)会長は、次のように語った。「私たちは、アニマルキングダムの所有と国際的な種牡馬としての同馬の将来のマネージメントでダーレー社と手を結ぶことに満足しています。ダーレー社と今まで素晴らしい事業上の関係を築いてきており、モハメド殿下(Sheikh Mohammed)とダーレー社の経営陣には最大限の敬意を払っています」。
「この前例のない連帯で、アニマルキングダムはチャンピオン競走馬からチャンピオン種牡馬になるすべてのチャンスを手に入れることになるでしょう」。
現在の計画では、アニマルキングダムは英国に遠征し、ロイヤルアスコット開催のクイーンアンS(G1)かプリンスオブウェールズS(G1)に出走する予定。
アニマルキングダムのドバイワールドカップ(2000m)での2馬身差勝利は、メイダン競馬場のタペタ馬場で同競走が施行されて以来初の米国調教馬によるものであった。この勝利で同馬の生涯獲得賞金額は、830万ドル(約8億3,000万円)となった。
ケンタッキーダービー馬アニマルキングダムは、2011年に米国最優秀種牡馬となっている。翌年の4歳時、の芝馬場のBCマイル(G1)で9ヵ月ぶりの出走を果たし、コースレコード勝利だった2012年米国年度代表馬ワイズダン(Wise Dan)の2着という素晴らしい成績を挙げた。
By Blood-Horse Staff
(1ドル=約100円)
[bloodhorse.com 2013年4月3日「Darley Acquires Interest in Animal Kingdom」]