フランケル、2年連続の欧州年度代表馬が確実(欧州)[その他]
サー・ヘンリー・セシル(Sir Henry Cecil)調教師管理の無敗のスーパースターフランケル(Frankel)はチャンピオンS(G1)を優勝したことで、2度目のカルティエ賞を獲得して競走生活から引退することが確実となった。
アカデミー賞に匹敵する欧州競馬界のカルティエ賞の輝かしい授賞式は11月13日(火)にロンドンのドーチェスターホテルで行われるが、この賞の22年の歴史上フランケルは2年連続で年度代表馬の栄誉を勝ち取る初の馬となるだろう。
これまで年度代表馬を2度獲得した馬は、2004年及び2006年のウィジャボード(Ouija Board)だけである。
フランケルは192ポイントを獲得し、2位の英2000ギニーおよび英ダービーの勝馬キャメロット(Camelot)に24ポイント差をつけ、3位の無敗の2歳馬レックレスアバンドン(Reckless Abandon)に64ポイント差をつけ、レースのときと同じようにライバルを大きく引き離した。
フランケルの馬主カリド・アブドゥーラ(Khalid Adbullah)殿下は、最優秀古馬賞において先週までフランケルを追い掛けていたシリュスデゼーグル(Cirrus Des Aigles)がフランケルを80ポイント下回る112にとどまったので、トロフィーで一杯となったキャビネットに更に新たなスペースを見つける必要があるだろう。
カルティエ賞の競馬担当顧問であるハリー・ハーバート(Harry Herbert)氏は、「素晴らしい英国チャンピオンズデーにアスコット競馬場でフランケルの感動のパフォーマンスを目の当たりにできたのは光栄でした。フランケルは素晴らしいスポーツである競馬という分野を超越する稀有な馬です」と語った。
そして、「欧州の競馬シーズンは閉幕に近づき、人々の興味はブリーダーズカップとメルボルンカップに向かっています。欧州遠征馬が目立つ活躍をすると、カルティエ賞の行方に決定的な影響を与える可能性もあります」と付言した。
カルティエ賞各部門候補馬の最終段階の獲得ポイント
年度 代表馬 |
フランケル(Frankel 192) キャメロット(Camelot 168) レックレスアバンドン(Reckless Abandon 128) |
最優秀 |
フランケル(192) シリュスデゼーグル(Cirrus des Aigles 112) エクセレブレーション(Excelebration 100) ムーンライトクラウド(Moonlight Cloud 100) |
最優秀 2歳牡馬 |
レックレスアバンドン(128) ドーンアプローチ(Dawn Approach 112) オリンピックグローリー(Olympic Glory 88) |
最優秀 2歳牝馬 |
サーティファイ(Certify 72) ロスデュクイーン(Rosdhu Queen 64) スカイランターン(Sky Lantern 56) |
最優秀 3歳牡馬 |
キャメロット(168) サオノワ(Saonois 74) ベイリール(Bayrir 56) エンキー(Encke 56) |
最優秀 3歳牝馬 |
ザフューグ(The Fugue 82) イルーシブケート(Elusive Kate 72) ウォズ(Was 68) |
最優秀 長距離馬 |
カラービジョン(Colour Vision 68) オピニオンポール(Opinion Poll 36) タイムスアップ(Times Up 35) サドラーズロック(Saddlers Rock 32) |
最優秀 短距離馬 |
メイソン(Mayson 72) ウィズキッド(Wizz Kid 64) ムーンライトクラウド(56) オルテンシア(Ortensia 54) |
By Graham Green
[Racing Post 2012年10月24日「Superstar Frankel lands top honour for successive year」]