2011年の年度代表馬にハヴルドグレイス選出（アメリカ）（詳細版）[その他]

　1月16日に開催された年に1度のエクリプス賞の晩餐会でフォックスヒルファーム（Fox Hill Farm）のハヴルドグレイス（Havre de Grace）が年度代表馬に選出され、牝馬が3年連続受賞となった。同時にセントリアム（Saint Liam）産駒の同馬はほぼ満場一致で最優秀古牝馬に選出された。

　2005年の年度代表馬セントリアムを父とし、ラリー・ジョーンズ（Larry Jones）調教師に管理されているハヴルドグレイスは166票を獲得し、ピーター＆メアリー・ヒルヴァーズ夫妻（Peter and Mary Hilvers）とバッド＆ジュディー・ジョンストン夫妻（Budd and Judy Johnston）が所有するアクラメーション（Acclamation 5歳）は26票、ダイヤモンドプライドLLC社（Diamond Pride LLC）とラニファミリートラスト社（Lanni Family Trust）の所有するゲームオンデュード（Game on Dude 4歳）が10票、9票獲得したケープブランコ（Cape Blanco）がそれに続いた。

　フォックスヒルファームのオーナーのリック・ポーター（Rick Porter）氏は、「ハヴルドグレイスは完璧な競走馬です。目標としたビッグレースに優勝しました」と語った。

　ハヴルドグレイスは過去2年の年度代表馬レイチェルアレクサンドラ（Rachel Alexandra）とゼニヤッタ（Zenyatta）のように、牡馬を相手に大きなレースで勝利している。またレイチェルアレクサンドラのように、サラトガ競馬場のウッドウォードS（G1）を優勝し、その後2009年にゼニヤッタが達成したようにBCクラシック（G1）優勝をそのあと目指したが、4着に敗れている。

　しかし、ハヴルドグレイスはウッドウォードSでは１馬身1/4差で勝利し、またベルダムS（G1）では、最終的にBCレディースクラシックの勝馬となり最優秀3歳牝馬となるロイヤルデルタ（Royal Delta）に完勝している。

　2011年、ハヴルドグレイスは7戦5勝、収得賞金は162万3,000ドル（約1億2,984万円）。カーソンシティー（Carson City）の牝馬イースターバネット（Easter Bunnette）を母とし、ケンタッキー州のナンシー・ディルマン（Nancy Dillman）氏による生産馬。

エクリプス賞の各部門の受賞馬と受賞者は以下のとおりである。

- 年度代表馬：ハヴルドグレイス（Havre de Grace）

- 最優秀2歳牡馬： ハンセン（Hansen）

- 最優秀2歳牝馬：マイミスオーレリア（My Miss Aurelia）

- 最優秀3歳牡馬： アニマルキングダム（Animal Kingdom）

- 最優秀3歳牝馬： ロイヤルデルタ（Royal Delta）

- 最優秀古牡馬：アクラメーション（Acclamation）

- 最優秀古牝馬：ハヴルドグレイス（Havre de Grace）

- 最優秀短距離牡馬：アマゾンビー（Amazombie）

- 最優秀短距離牝馬： ミュージカルロマンス（Musical Romance）

- 最優秀芝牡馬：ケープブランコ（Cape Blanco (Ire)）

- 最優秀芝牝馬： スタセリタ（Stacelita (Fr)）

- 最優秀障害馬： ブラックジャックブルー（Black Jack Blues (Ire)）

- 特別賞：ラピッドリダックス（Rapid Redux）

- 最優秀馬主：ケン＆サラ・ラムジー夫妻（Ken and Sarah Ramsey）

- 最優秀生産者： アデナスプリングス社（Adena Springs）

- 最優秀騎手：ラモン・ドミンゲス（Ramon Dominguez）騎手

- 最優秀見習い騎手：カイル・フレイ（Kyle Frey）騎手

- 最優秀調教師：ビル・モット（Bill Mott）調教師

- 功労賞：コット・キャンベル（Cot Campbell）氏

By Blood-Horse Staff
（1ドル＝約80円）

（関連記事） 海外競馬ニュース 2012年No.3　「2011年の年度代表馬にハヴルドグレイス選出（アメリカ）（速報版）」

［bloodhorse.com 2012年1月16日「Havre de Grace Crowned Horse of the Year」］