TOPページ > 海外競馬ニュース > 競馬界において女性の地位は高まりつつある(イギリス)[その他]
海外競馬ニュース
2012年06月14日  - No.25 - 2

競馬界において女性の地位は高まりつつある(イギリス)[その他]


 競馬界の最新のロビー団体である英国競馬女性協会(Women In Racing:WIR)は、5月15日に開催された初めての年次総会において、競馬界で活躍する人の中により多くの女性を送り込むためのキャンペーンが功を奏していると発表した。

 WIRは、競馬界の女性の認知度を高め上級職への採用を奨励することを目的として設立された。したがって、4月にケンプトン競馬場から昇進を果たしたニューマーケット競馬場のエイミー・スターキー(Amy Starkey)場長は、WIRの初めての年次総会の司会を務めるのに相応しかった。

 ジュリア・バッド(Julia Budd)氏がジョッキークラブ理事に指名されたことは、もしこれまで競馬界での女性の出世に目に見えない障害があったとすれば、それは今や存在しなくなったということのさらなる証明となっている。

 WIRの創立者であるサリー・ロウリー-ウィリアムズ(Sally Rowley-Williams)氏は、次のように語った。「私たちは確固たる足場を固めており、女性の存在感は増しています。私も徐々に多くの競馬イベントに招待されるようになり、以前は私たちが対象外とされていた事柄を通知されるようになりました。したがって、女性の勢いは確かに増しています」。

 コンサルタント業界に移る前にナショナルスタッド(National Stud)で働いていた、ハンティンドン競馬場の元場長であるティナ・ドーソン(Tina Dawson)氏は、この年次総会において、競馬界に強い関係を持つPR会社を経営しているハリエット・ロチェスター(Harriet Rochester)氏とともにWIRの委員に選出された。

 また、7年間馬主協会(Racehorse Owners’ Association:ROA)の評議会メンバーを務め、所有馬ファントムランチ(Phantom Ranch)をヒューイ・モリスン調教師に預け、さらにはロイヤルアスコットレーシングクラブ(Royal Ascot Racing Club)のメンバーであるロウリー-ウィリアムズ氏は、次のように続けた。「私はWIRの運営方法に満足しており、メンバー120人のうち約25%が参加した良好な投票率に満足しています。多くの企業もこれに満足するでしょう」。

 そして、「これは私たちの初めての年次総会であり、新しい委員会を構成し、会計を見直すのに加えて、私たちは、昨年、英国競馬教育規範トラスト(British Horseracing Education and Standards Trust)に1万2,000ポンド(約156万円)を提供したことなど募金イベントなどについて話し合いました」と語った。

By Graham Green
(1ポンド=約130円)

[Racing Post 2012年5月16日「AGM confirms women are getting a foothold in racing」]


上に戻る