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海外競馬ニュース
2011年02月17日  - No.7 - 5

悪天候により全天候馬場への要求高まる(スコットランド)[その他]


 2010年12月に雪と凍えるほどの寒さでレースが取りやめとなったことを受けて、スコットランドに全天候型馬場を敷設したいとの熱望が復活するかもしれない。

 照明付き全天候馬場の設置を含む1,200万ポンド(約16億8,000万円)のマッセルバラ競馬場改修計画は、4年前にスコットランドの競馬統轄機関役員により却下された。しかしマッセルバラ競馬場のビル・ファーンズワース(Bill Farnsworth)場長は、この構想は2年立て続けに悪天候の冬を迎えたことから再検討の価値があると考えている。

 同場長は次のように語った。「冬の悪天候は障害競走の関係者にとっては最悪の事態であり、私たちは、何が起きてもおかしくない1月と2月上旬は常に際どいところで競馬を運営しています。まさに競馬開催を失ってしまうことも予想される時期なのです」。

「全天候馬場は再び私たちの有力な選択肢の1つとなっており、私たちがスコットランドと英国北部で検討できることが何かあるはずであると言う人々もいます」。

「私たちは、平地競走がオフシーズンのときに競馬産業を活動させておく何かを必要としていますが、過去2年のスコットランドでの冬の障害競走における悪天候の問題を考えると、その状況から救い出すのに何かが必要です」。

 以前の提案は照明設置の問題でつぶれたが、ファーンズワース場長は、マッセルバラ競馬場として別の提案を申請するというのであればその点については譲歩する用意がある一方、地域内で代替地となりうる開催地があるかどうか模索することにも興味を持っている。いかなる計画も開発業者や地方自治体の積極的な関与が得られることが理想的である。

「ターフTV社(Turf TV)とSIS社(Satellite Information Services: 衛星情報サービス)が南アフリカやフランスの競馬映像権の入札を巡り争っているのを見るとき、競馬産業の立場から考えると、それらの資金を海外競馬に投入する代わりに全天候馬場をもう一つ造れば私たちは金回りが良くなり、スコットランド競馬も利益を得ることができるだろうということを考えずにはいられません」と同場長は付け加えた。 

By Graham Green
(1ポンド=約140円)

[Racing Post 2011年1月5日「Fresh call for all-weather in Scotland」]
 


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