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海外競馬ニュース
2011年11月17日  - No.46 - 2

ファロン騎手、騎手が鞭ルールに違反した場合馬を失格にすべきと主張(イギリス)[その他]


 キーレン・ファロン(Kieren Fallon)騎手は10月23日、BHA(英国競馬統轄機構)の新しいルールに違反した場合その騎手が騎乗した馬を失格とすべきと主張し、鞭に関する激しい議論にさらに一石を投じた。

 ファロン騎手は、そうすることで騎手は5日間の騎乗停止処分から進上金没収までの罰則が科されるのを回避できることになると主張し、マーク・プレスコット(Mark Prescott)調教師の見解を特に支持するうちの一人でもある。

 プレスコット調教師は、平地競走において鞭の使用回数の限度を7回までとする新しいルールを支持し、「簡潔なルールが好ましいと思っていますが、ルールに違反して鞭を多く使用すればレースに勝つことができ、負けることはないという脈絡になっています。これは理に適っていません」と語った。

 ファロン騎手はこれに同意し、「この問題に対する唯一の解決策は、プレスコット調教師の指摘を受け入れて馬を失格にすることです。そうすれば、ルール違反はなくなるでしょう」と語った。

 そして、「ルールを無視する騎手が勝つ一方、ルールを遵守した2着馬の馬主、調教師および騎手が苦しむとすれば公平ではありません。馬を失格にすれば騎手はどのみちすべてを失うことになるので、ことさら騎乗停止処分を考慮する必要性はなくなります」と付言した。

 マーク・ジョンストン(Mark Johnston)調教師は、鞭使用ルールの修正につながった騎手協会(Professional Jockeys’ Association)の提案を10月17日の週に検討したBHA理事会のメンバーであるが、問題は今や平地競走よりも障害競走で異論が多くなっていると考えている。

 同調教師は、「10月10日に制定された新ルールが筋の通る形で再修正されましたので、先週の決定は関係者全員にとっての勝利でした。彼らは今まで考えられていた以上に迅速かつ効果的に対処しました」と語った。

 そして次のように続けた。「誰もこのような問題が生じると予期していたとは思いません。というのは、最大の問題は間違いなくハロン棒であり、騎手にそれが見えないとは誰も考えていませんでした。ジョー・ファニング(Joe Fanning)騎手は、ハロン棒が見えなかったために20年間の騎手生活でたった3回目に当たる騎乗停止処分を受けました」。

「障害競走においてはまだ問題はありますが、平地競走では議論は落ち着くと思います」。

By Jon Lees

[Racing Post 2011年10月24日「Disqualify horses if jockeys break the rules says Fallon」]


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