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海外競馬ニュース
2011年09月29日  - No.39 - 4

ケンプトン競馬場の全天候馬場、2012年7月にワックス添加(イギリス)[その他]


 ケンプトン競馬場のエイミー・スターキー(Amy Starkey)場長は8月20日、同競馬場の職員たちは全天候型馬場であるポリトラック馬場を徹底的に整備しなければならないことを十分認識していると語った。

 この問題は、リチャード・ヒューズ(Richard Hughes)騎手が8月20日付のレーシングポスト紙のコラムで次のように述べたことから表面化した。「ケンプトン競馬場は、暑い気候のときに特に馬場表面からの跳ね返り物が物凄いので、全天候型馬場の表面をもう一度ワックス添加するために予算を支出する必要があります」。

 スターキー場長はヒューズ騎手のコメントを踏まえ、来年のケンプトン競馬場の夏競馬の中断期間に、全天候型馬場にワックス添加のメンテナンス作業をすでに計画していると語った。

 そして次のように続けた。「私たちはこの問題を十分認識しており、今年(2011年)7月にワックス添加することを計画していました。しかし、BHA(英国競馬統轄機構)およびポリトラック馬場の開発者マーティン・コリンズ(Martin Collins)氏とじっくり話し合った結果、来年7月にメンテナンスを実施することとしました」。

「私たちは馬場表面からの跳ね返り物を少なくするために今夏はずっと散水してきました。そして馬場の整備を行えるよう、来年7月のスケジュールには競馬を施行しない空白の期間を既にはめ込んであります」。

 ケンプトン競馬場の競走担当理事であるバーニー・クリフォード(Barney Clifford)氏は次のように付け足した。「馬場にワックスが過剰に添加される恐れがあり、そうなると冬競馬に問題を生じかねません」。

「安全性が最優先事項なので、マーティン・コリンズ氏と話し合った後で来年夏まで待つことを決定しました」。

 ヒューズ騎手はまた、ケンプトン競馬場の平地競走の施行を芝コースに切り替えるよう要求したが、このことに対してクリフォード氏は、「芝コースを平地・障害兼用のコースにする予定はありません」と述べた。

 そして、「BHAの専門職と農学専門家からの助言によってケンプトン競馬場では芝コースで障害競走のみを施行しているのです。」と付言した。

By Cyrus Dailami

[Racing Post 2011年8月21日「Kempton to re-wax AW next July」]


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