ストロナック会長、引退馬の福祉への尽力で表彰される(アメリカ)[その他]
サラブレッド引退馬基金(Thoroughbred Retirement Foundation: TRF)は5月24日、アデナスプリングス社(Adena Springs)のオーナーで競馬場運営者のフランク・ストロナック(Frank Stronach)氏に対し、馬の安全と福祉の改善への尽力によりこの夏に表彰する予定であると発表した。
TRFは、ニューヨーク州サラトガスプリングスで8月7日に開催される毎年恒例のサラトガ募金活動イベントにおいて、第1回アール・I・マック賞をストロナック氏に授与する。賞の授与は、前駐フィンランド大使であり、長年サラブレッド馬主で慈善家でもあるアールマック(Earle Mack)氏により行われる。この賞は、サラブレッドの引退に対する献身と思いやりを表彰するものである。
ストロナック氏は2004年、アデナスプリングス社の組織内で引退馬プログラムを作り上げた。同氏はまた、フロリダ州ホースマン救済協会(Florida Horsemen’s Benevolent and Protective Association)が資金提供を行った基金である、ガルフストリームパーク競走馬引退プログラム(Gulfstream Park Thoroughbred After Racing Program)も発足させ、さらにサンタアニタパーク競馬場においても競走馬アフターケアプログラムを立ち上げた。
ガルフストリーム競馬場とサンタアニタ競馬場は、ストロナック氏が会長を務めるMIディベロップメンツ社(MI Development)により運営されている。
カリフォルニア州のプログラムは、競走馬のケアを生涯にわたり行っていく意思のある馬主と引退競走馬と結びつけることを目的にしている。サンタアニタ競馬場の賞金の1%の3分の1は基金としてこのプログラムに拠出され、同競馬場はその基金から資金を提供することになるとストロナック氏は述べた。カリフォルニア州引退管理口座(California Retirement Management Account)は、州内のさまざまな引退馬プログラムに資金を配分している。
マック氏は、ストロナック氏を“引退馬のために苦痛のない安泰な引退生活を提供するために長年尽力してきた行動的リーダー”と称えた。そして競馬産業の人々にストロナック氏を見倣うよう呼びかけた。
By Glenve Cain Oakford
[Daily Racing Form 2011年5月26日「Stronach retirement aid lauded」