ルット氏、薬物使用の撲滅を目指すブリーダーズカップ社の会長に就任(アメリカ)[その他]
トム・ルット氏(Tom Ludt)は、4月14日にブリーダーズカップ開催の競走日の薬物投与撲滅を推し進めたブリーダーズカップ社(Breeders' Cup Ltd.: BCL)の会長に選出された。
BCLは原則としては、北米において競走日の薬物使用を撲滅するという北中米競馬委員協会(Association of Racing Commissioners International: RCI)が最近行った勧告を承認した。
BCLの役員会は、ブリーダーズカップ開催で競走日の薬物使用撲滅の計画と予定表を作成する小委員会を指名した。
ルット氏は5年の任期を終了し辞任するビル・ファリッシュ(Bill Farish)氏の後任として会長に就任する。ファリッシュ氏は任期満了の7月に退任するが理事会には留まるだろう。
ヴァイナリー牧場(Vinary)の代表としての業務に加え、多くの問題を抱えたサラブレッド引退馬基金(Thoroughbred Retirement Foundation)の会長でもあり、ケンタッキー競馬委員会(Kentucky Horse Racing Commission)のメンバーでもあるルット氏は次のように語った。「BCLの会長に選ばれたことは光栄であると同時に大きな責任を感じています。私はブリーダーズカップの競走数を14レースに増やし開催日を2日に拡大したこと、引き続きブリーダーズカップの国際的評価向上に重点的取り組んだこと、これら数年の改革がBCLにとって役立つと確信しており、私たちはBCLと競馬全体を強くする新しい方法を見つけ出すために邁進します」。
BCLの理事会は北米の産駒登録料において、100ドル(約1万円)の割引を行って400ドル(約4万円)とする期間を7月1日まで延長した。8月1日〜10月15日の登録料は500ドル(約5万円)、そして12月15日までの追加登録料を1,500ドル(約15万円)としている。
(1ドル=約100円)
[thoroughbredtimes.com 2011年4月14日「Ludt succeeds Farish while Breeders' Cup endorses medication phase-out」]