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海外競馬ニュース
2011年04月07日  - No.14 - 2

NBC、三冠競走すべてを放映(アメリカ)[開催・運営]


 NBCスポーツグループ社(National Broadcasting Company Sports Group)が、ケンタッキーダービー(G1)に関して結んでいた放映権契約と同じ形でベルモントS(G1)とプリークネスS(G1)の2015年までの放映権を獲得したと2月22日に発表した。従って、2005年以来再び三冠競走が同じテレビ局で放映されることになる。

 NBCは2005年に三冠競走すべてを放映していたが、その後NYRA(ニューヨーク競馬協会)が単独でABCおよびESPNとベルモントS放映の5年契約を結んでいた。今回再び三冠競走がすべて同じテレビ局で放映されることになる。ESPNは2月中旬、ベルモントS放映の契約交渉を断念したことを発表していたので、NBCが三冠競走すべての放映権を占有するという2月22日の発表は、予想外のものではなかった。

 NBCがそれらのレースを放映するのに加え、ヴァーサス(Versus)チャンネルが、ケンタッキーオークス、ケンタッキーダービーの前座レース、ピムリコ競馬場で施行されるブラックアイドスーザンS(G2)およびプリークネスSとベルモントSの前座レースを含む多くのレースの放映を担当するだろう。したがって、この春NBCとヴァーサスで合計25時間以上の競馬番組が放映される。NBCもヴァーサスも、株式の過半をコムキャスト社(Comcast)が保有するNBCスポーツグループ社に属している。

 NBCは2001年以来ケンタッキーダービーとプリークネスSを放映している。

 NBCスポーツグループのディック・エバーソル(Dick Ebersol)会長は報道発表において、「NBCスポーツグループ社の誰もが、三冠競走が再び揃って放映されることを喜んでいます。私たちは今や、ヴァーサスにおいても競馬番組を拡大させたことで、これらの象徴的なイベントを放映する地域を大幅に拡大して独自の立場を獲得しました。以前発表したように、私たちはケンタッキーダービーとの長期的なパートナーシップを続けていきます。放映地域拡大をプリークネスSにも広げたほか、今回ベルモントSの放映権を再び手に入れたことで新しいNBCスポーツグループ社はサラブレッド競馬の3大イベントを獲得しました。私たちは、チャーチルダウンズ社(Churchill Downs Inc.)とそのCEOであるボブ・エヴァンス(Bob Evans)氏がリーダーシップを発揮して、NBCに三冠競走を復活させる道を開いてくれたことに感謝したいと思います」と語った。

 プリークネスSを開催するメリーランドジョッキークラブ(Maryland Jockey Club)の理事長兼COO(最高執行責任者)であるトム・チャッカス(Tom Chuckas)氏は、「このパートナーシップは、ケンタッキーダービーからプリークネスSに至るまでのNBCの一貫した競馬プロモーションに付加利益を提供するだろう」と述べた。

 ベルモントSを開催するNYRAのC・スティーヴン・ダンカー(C. Steven Duncker)理事長は、「NBCはこの10年間、ケンタッキーダービーやプリークネスS含む競馬放映に素晴らしい仕事を成し遂げてきた」と述べた。

 プリークネスSとベルモントSの契約における金銭面での条件は、明らかにされなかった。

By Jay Privman

[Daily Racing Form 2011年2月24日「Triple Crown to NBC」]
 


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