ドバイワールドカップデー、最多の入場者数を記録(ドバイ)[開催・運営]
3月26日にメイダン競馬場で開催された第16回ドバイワールドカップデーは、8万1,164人の記録的な入場者数を集めた。この開催は、ヴィクトワールピサが同じく日本を拠点とするライバルのトランセンドを制して優勝し、日本馬が日本を勇気づけるワンツーフィニッシュを決めたことが特色となった。
3月26日に開催されたドバイワールドカップデーは、ナドアルシバ競馬場から数百万ドルを投入して建設した贅沢なメイダン競馬場に移って2年目の開催となった。2010年の同開催では6万3,000人以上の観客が集まっていた。
総賞金1,000万ドル(約10億円)のドバイワールドカップのトロフィー授与式は感極まって心を打つイベントとなり、その優勝を最近の地震と津波に苦しめられている日本の人々に捧げたヴィクトワールピサの市川義美オーナーや勝利ジョッキーであるミルコ・デムーロ騎手らは皆、涙を流した。
メイダン競馬場の場長でありCEOであるサイード・フマイド・アル=タイヤー(Saeed Humaid al Tayer)氏は、「2011年の開催は、ドバイワールドカップが間違いなくドバイの1年で最も重要なイベントであることを証明しました。また今年の開催で目にしたような競馬への愛、スポーツマンシップそして素晴らしい博愛のようなテーマを共有する世界を一つに結び付けました」と語った。
そして次のように付言した。「記録的な入場者数は、ドバイワールドカップが単なるスポーツイベント以上のものであり、成長し続ける世界的な水準とブランドを備えたイベントであることを国際的名声の中で再確認させてくれます」。
祭典は夜中の2時すぎまで続き、来場者たちは競馬に加えて、ファッション、食事、音楽およびエンターテインメントのイベントを楽しんだ。
イベントの目玉は、150人以上のパフォーマー、空中曲芸師を呼び物にする移動可能な9つの舞台のほか、演劇と花火のスペクタクル、現在のすべてのサラブレッドの先祖であるダーレー、ゴドルフィン、バイアリータークの血統をそれぞれ表現した世界で初めての100トンの3つの巨大建造物などであった。
アラブ首長国連邦の副大統領兼首相でありドバイの首長であるモハメド殿下(Sheikh Mohammed)は、アル=タイヤー氏がメイダン競馬場のプロジェクトを記録的な速さで完成させた尽力に敬意を表し、名誉勲章を授与した。
ドバイワールドカップの競馬番組において3勝を挙げたゴドルフィンレーシング社の会長であるモハメド殿下は、メイダン競馬場の副場長であるアハマド・アブドゥーラ・アル=タイヤー(Ahmed Abdulla Al Shaikh)氏に黄金の剣を授与するとともに、メイダングループの役員会に対し、メイダン競馬場を世界に送り出した貢献と尽力、そしてメイダン競馬場をアラブ首長国連邦の建築とスポーツの象徴の1つに作り上げたことに感謝の意を表した。
アル=タイヤー氏は、「私たちは2010年の創立に成功した競馬場を足場として更なる発展を目指していく中で、同じ情熱と見解を共有する素晴らしいチームを得たことを幸運に思います。メイダンシティーは、スポーツビジネスおよびライフスタイルの中心としてだけではなく、建築と不動産を発展させる卓越性と同義となりつつある競馬を続行することで、アラブ首長国連邦が投資、ビジネス、レジャーの世界的な目標として認識される機能を果たし続けるでしょう。モハメド殿下が何度も言及したように、成功にはゴールがなく私たちの場合にもそれが当てはまります」と語った。
[thoroughbredtimes.com 2011年3月27日「Dubai World Cup card at Meydan attracts record crowd」]