2010年1月の馬券売上げも下落傾向(アメリカ)[開催・運営]
経済全般の弱体化と競馬産業特有の問題に直面して、サラブレッド競馬の馬券売上げは2010年1月、前年同月と比較して2桁パーセントの下落を記録した。
2010年1月、米国競馬の馬券売上げは9億1708万3595ドル(約917億835万9500円)で、2009年1月の売上げ10億4253万2063ドル(約1042億5320万6300円)に比べて12.03%減少した。賞金額は10.04%減少し6357万4094ドル(約63億5740万9400円)となった。
馬券売上げは、全体的な低迷に加えて、ガルフストリームパーク、サンタアニタパーク、フェアグラウンズ、オークローンパークなどの競馬場が所有するトラックネットメディア社(TrackNet Media)と中部大西洋地域の場外馬券売場の映像料交渉行き詰まりによるサイマルキャスト中止の影響を受けた。
トラックネットメディア社と中部大西洋地域共同組合(MidAtlantic Cooperative)の間の新たな契約についての交渉は、2009年末に開始され、2010年1月22日まで合意に至らなかった。合意に至るまで、中部大西洋地域ではトラックネットメディア社の映像を見ることができなかった。
またサンタアニタ競馬場は2010年1月、大雨に見舞われた際にプロライド馬場の水はけ状態が悪かったために、3日間の競馬を施行することができなかった。
その上予定されていた日程を減らした競馬場もあったために、1月の競馬開催日は前年同月比7.98%減の延べ346日となった。
By Frank Angst
(1ドル=約100円)
[thoroughbredtimes.com 2010年2月4日「New year sees continued slide in handle」]