ダーレー社、南カリフォルニアの調教施設の建設計画を進める(アメリカ)[その他]
モハメド殿下(Sheikh Mohammed)が率いるダーレー社(Darley)は、2009年12月30日、南カリフォルニアのモントモランシー地区にある調教施設用の352エーカー(約140.8 ha)の土地を入手し、アイケン調教施設(Aiken Training Track)の建設計画を進めている。
アイケン調教施設の財務担当バーナデット・クレイトン(Bernadette Clayton)氏は1月25日夜、南カリフォルニア大学アイケン・ビジネスビルディング(University of South Carolina-Aiken’s Business Building)におけるグレーターアイケン商工会議所の馬事運営委員会(Greater Aiken Chamber of Commerce’s Equine Steering Committee)の開始前に、新たな調教センターの建設計画について本誌の取材に応じた。
クレイトン氏は、「ダーレー社の調教施設はアイケン郡にとっても素晴らしい資産になると思います。調教施設は1600 mのコース、それぞれ30〜32馬房を有する4つの厩舎および調教師のための2つの住居施設を備える予定です。この建設計画は2010年中には完了しませんが、完成の暁には120頭〜130頭の馬が馴致・調教されるでしょう」と語った。
調教施設全体の建設はNYRA(ニューヨーク競馬協会)のジョー・キング(Joe King)氏により監督および管理されることとなっている。
クレイトン氏は、「馬場の建設については、新しい内埒を設計したホースメン馬場・施設会社(Horsemen’s Track and Equipment)のスティーヴン・グリーン(Steven Greene)社長の下で、地元の建設業者が施工することになるでしょう。また、ケンタッキーを拠点とする建築家が施設内の建造物を設計するので、ダーレー米国社(Darley USA)のジミー・ベル(Jimmy Bell)社長はこの建設の詳細をより簡単に入手することができるでしょう」と補足した。
調教施設の規模は、馬に十分なスペースを与えるだろう。しかし、クレイトン氏は、「実を言うと、ダーレー社はアイケン調教施設よりもかなり大規模な施設を作ることを望んでいました」と述べた。
以前マクツーム一族と協力したことのあるケンタッキーを拠点とするデニス・フェンシング社(Dennis Fencing)は、アイケン調教施設の周りに塀を巡らしている。
クレイトン氏は、「施設の周りに全長16,000フィート(約4,800 m)の塀が作られつつあります。このことで、塀の内側に芝コースやジョグコースを設置することが可能になります。馬場内(内埒の内側)については、小道を作る以外には森の98%が手付かずのままにされるでしょう」と付け足した。
By Ben Baugh
(関連記事)海外競馬ニュース2010年No.3「ダーレー社、南カリフォルニアに新たな調教施設用の土地を購入(アメリカ)」
[thoroughbredtimes.com 2010年1月27日「Darley moving forward with Aiken training facility」]