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海外競馬ニュース
2010年09月09日  - No.36 - 4

賭事委員会と全国宝くじ委員会が統合予定(イギリス)[その他]


 政府は、経費削減と透明性、説明責任および効率性の改善を目標にする一環として、賭事委員会(Gambling Commission)と全国宝くじ委員会(National Lottery Commission: NLC)を統合する提案を押し進めている。

 文化・メディア・スポーツ省に監督されている55の公共団体のうちのこの2団体は、ジェレミー・ハント(Jeremy Hunt)副大臣が7月26日に述べたところによれば、“統合、廃止あるいは簡素化すること”を視野に入れて検討される。

 ハント副大臣は、「2004年に設立された賭事委員会と1999年4月1日に運営を始めたNCLは、今後投資効果についての更なる検討を踏まえて統合されるでしょう」と語った。

 同副大臣は、「文化・メディア・スポーツ省は、両団体の適切で効果的な規制を維持しつつ効率性を高めていく統合に向けて、この2団体と連携しています」と付言した。

 この計画は前政権が最初に提起し、2010年3月に、アリステア・ダーリン(Alistair Darling)大蔵大臣にとって最後となった予算の経費削減措置リストに掲載されていた。

 バーミンガムを拠点としている賭事委員会は、219名の常勤職員を雇用しており、2008-09年度の事業費は2007-08年度の1,670万ポンド(約23億3,800万円)よりも減少し1,530万ポンド(約21億4,200万円)であった。

 本社がロンドンのウィグモア通りにあるNLCは、7月に発行された2009-10年の年間報告書によれば、2009年度事業費は440万ポンド(約6億1,600万円)であった。

 NLCは2009年に、39人の常勤職員相当の人材を雇用しており、その中には報酬が11万3,964ポンド(約1,595万円)に上るCEOマーク・ハリス(Mark Harris)氏と副CEOのアネット・ラヴァル(Annette Lovall)氏[報酬は8万8,212ポンド(約1,235万円)]が含まれている。

 NLCのアン・ライト(Anne Wright)会長は、最終報告書での変更がありうることに言及しつつ次のように述べた。「私たちは新たな体制においても、この全国的な成功例にダメージを与える危険性を最小化するために、また全国宝くじによって作られた基金にとって非常に重要な高い信頼を維持するために、これまで宝くじをうまく動かしてきた現行の機能が継続されることは不可欠だと確信しています」。

By Howard Wright
(1ポンド=約140円)

[Racing Post 2010年7月27日「Gambling groups set to merge」]


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