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2009年12月24日  - No.51 - 4

ニューヨーク市場外馬券発売公社の 債務、6500万ドル超(アメリカ)[開催・運営]


 連邦破産法第9章に基づく破産保護(民事再生手続)を申請したニューヨーク市場外馬券発売公社(New York City Off-Track Betting: NYCOTB)は、およそ20の債権者に6500万ドル(約65億円)の債務を負っていることが法廷文書で明らかになった。

 NYCOTBは新たな事業計画を策定中だが、その新たなビジネスモデルが軌道に乗るまで運営が続けられるよう、破産状態にある間は法定納付金債務を求められないだろう。

 NYCOTBのマイヤー・“サンディ”・フラッチャー(Meyer "Sandy" Frucher)会長は、債権者に100%返済を行うことを約束した。

 NYCOTBの主な債務は、ニューヨーク市近郊の繋駕競走でレーシノを運営するヨンカーズレーシング社(Yonkers Racing Corp.)の1800万ドル(約18億円)、NYRA(ニューヨーク競馬委員会)の1470万ドル(約14億7000万円 10月31日時点)の2つで ある。

 他には、州税務当局(Department of Taxation & Finance)に580万ドル(約5億8000万円)、フィンガーレークス社(Finger Lakes)に200万ドル(約2億円)、ニューヨーク生産・開発基金(New York Breeding and Development Fund)に180万ドル(約1億8000万円)および ニューヨーク州競馬賭事委員会(New York State Racing and Wagering Board)に170万ドル(約1億7000万円)の債務を負っている。

 NYCOTBはまた、資金繰りと開催経費の捻出のためニューヨーク州外のいくつかの競馬場に債務を負っている。それらの競馬場所有者のなかには、オーク ツリー競馬協会(Oak Tree Racing Association)、チャーチルダウンズ社(Churchill Downs Inc.)、キーンランド協会(Keeneland Association)、ターフパラダイス社(Turf Paradise)およびハートランドジョッキークラブ(Heartland Jockey Club)が含まれている。

 NYCOTBは年間10億ドル(約1000億円)近い売上げを上げているが、利益ではなく売上げに基づいて法定納付を行うため、損失が出る結果となって いる。NYCOTBは何十もの場外馬券売場を閉鎖し、数百人の人員削減をすることなどで支出を半減させることを予定している。

By Paul Post
(1ドル=約100円)

(関連記事)海外競馬ニュース2009年No.37「ニューヨーク市の場外馬券発売公社、民事再生を申請(アメリカ)」

[thoroughbredtimes.com 2009年12月10日「New York City OTB debt beyond $65-million」]


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