シーザスターズ、ヨーロッパ年度代表馬に (欧州)[その他]
シーザスターズ(Sea The Stars)は11月17日夜、2009年カルティエ賞ヨーロッパ年度代表馬の栄冠を手にしたことで、これから同馬が獲得するであろう多くの権威ある賞の1つ目を獲得した。
クリストファー・ツイ(Christopher Tsui)氏の所有するこの凱旋門賞優勝馬は、G1競走6勝を挙げた競走生活を終え引退することが決まっていたことから、同賞の最も傑出した候補馬であった。
多くの人々が史上最も優れた牡馬の1頭であると見なしているシーザスターズのカルティエ賞の授賞式は、クラリッジホテルのスターぞろいの式典において、 300人の招待客の前で行われた。カルティエ賞の受賞馬は、重賞競走の成績、専門家委員会の評決およびレーシングポスト紙(Racing Post)とデイリーテレグラフ紙(Daily Telegraph)の読者投票により決定された。
意外なことではないが、シーザスターズは最優秀3歳牡馬にも選出され、同馬を管理したジョン・オックス(John Oxx)調教師は功労賞を受賞した。
授賞式の夜に最も激戦だった部門の最優秀古馬賞では、サンタアニタ競馬場において2度目のBCマイル(G1)優勝を手にしたフランス調教牝馬ゴルディコ ヴァ(Goldikova)が、キングジョージ6世&クイーンエリザベスS(G1)や2度BCターフ(G1)を制したコンデュイット (Conduit)から同賞を勝ち取った。
エイダン・オブライエン(Aidan O'Brien)調教師率いるバリードイル勢は、2009年シーズンの多くの競走でシーザスターズにより優勝することを阻止されたが、セントニコラスア ビー(St Nicholas Abbey)が最優秀2歳牡馬、イエーツ(Yeats)が最優秀長距離馬に選ばれ、レーシングポスト・トロフィーを獲得するという形で面目を保った。この 受賞によって、イエーツがカルティエ賞を4回獲得した唯一の馬となった。
2009年シーズンでジュライカップ(G1)を制しただけのフリーティングスピリット(Fleeting Spirit)は、カルティエ賞最優秀短距離馬に選ばれることで、同馬の能力以下の成績に終わったBCスプリント(G1)での不名誉をいくらか回復した。
2つのオークス競走(英国オークスと愛国オークス)を制したサリスカ(Sariska)が最優秀3歳牝馬賞を受賞し、チェヴァリーパークS(G1)を制したスペシャルデューティ(Special Duty)が最優秀2歳牝馬賞を受賞した。
2009年カルティエ賞受賞馬・受賞者 | ||
年度代表馬 | - | シーザスターズ |
最優秀3歳牡馬 | - | シーザスターズ |
最優秀古馬 | - | ゴルディコヴァ |
最優秀2歳牡馬 | - | セントニコラスアビー |
最優秀2歳牝馬 | - | スペシャルデューティ |
最優秀3歳牝馬 | - | サリスカ |
最優秀長距離馬 | - | イエーツ |
最優秀短距離馬 | - | フリーティングスピリット |
功労賞 | - | ジョン・オックス調教師 |
By James Burn
[Racing Post 2009年11月17日「Sea The Stars crowned Cartier Horse of the Year」]