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海外競馬ニュース
2009年11月05日  - No.44 - 2

デラウェア州の4競走、 重賞・準重賞資格を失う(アメリカ)[開催・運営]


 デラウェア州認定サラブレッド事業(Delaware Certified Thoroughbred Program: DCTP)の関係者は、デラウェアパーク競馬場で8月22日に施行されたDCTPステークス競走4レースが、2007年から格付けられていた重賞・準重賞 競走の資格を失っていたことを知らされた。

 ジョッキークラブ・インフォメーション・システムズ社(Jockey Club Information Systems: JCIS)によると、DCTPステークス競走であるスモールワンダーS、ファーストステイトダッシュS、タックスフリー・ショッピング・ディスタフSおよ びニューキャッスルSは、重賞・準重賞競走の格付条件を満たしていない。

 JCISのカール・ハミルトン(Carl Hamilton)会長は、上述の4競走が重賞・準重賞競走の資格を喪失したことについては、2009年の早い時期にJCISからDCTPに対して通報していたと述べた。

 同会長は、「これら4競走への出走は、デラウェア州産馬ならびに同州認定サラブレッドに限定されているようです。これは州産馬奨励事業(state- bred program:どの州の生産馬も出走できるが、デラウェア州生産馬には賞金が加算される)とは異なります」と述べた。

 2003年に発足した“デラウェア州認定サラブレッド”の認定要件は、馬主が所有馬を2歳となる年の3月31日までに90日以上デラウェア州の牧場あるいは調教施設に入厩させることである。

 DCTPのスコット・ペック(Scott Peck)会長は次のように述べた。「当競馬場では、より多数のデラウェア州認定サラブレッドが州産馬より多く出走しています。つまり、デラウェア州認定 サラブレッドが出走頭数を増やしている現状があるのです。しかし、ジョッキークラブの条件を満たすよう取り組みます。すなわち、DCTPステークス競走へ の出走馬の限定をなくすることによって、2010年にこれらのステークス競走が重賞・準重賞競走の資格を回復できるよう行動を起こします」。

 DCTPへは、デラウェア州サラブレッド・ホースメン協会(Delaware Thoroughbred Horsemen’s Association)および州政府から資金が拠出されている。

 [訳注: DCTPの事業主体はデラウェア州サラブレッド・ホースメン協会。DCTPステークス競走ではデラウェア州認定サラブレッドが3着までに入れば報奨金(賞金の25%)が交付される。デラウェア州認定サラブレッドの認定料=150ドル(約1万5000円)]

By Tom De Martini
(1ドル=約100円)

[Thoroughbred Times 2009年9月12日「Delaware certified stakes lose black type designation」]


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