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海外競馬ニュース
2009年10月08日  - No.40 - 2

鞭使用ルールに関する和解成立、 騎手ストライキを回避(オーストラリア)[開催・運営]


 鞭使用ルールの変更に関して、騎手たちとオーストラリア競馬委員会(Australian Racing Board: ARB)が対立し、メルボルン春開催に騎手がストライキを打つ恐れがあったが、交渉が妥結しストライキは回避された。

 新ルールは8月1日に発効したが、騎手たちはその数週間後に、規制が厳しすぎるとして反旗をひるがえした。騎手たちは対案を提出したがARBに退けられため、ストライキに突入し、9月10日には国内のあらゆる競馬場で騎乗を拒否した。

 しかし、9月15日の緊急会合で妥結に至ったことから、メルボルン春開催のストライキの予定は解除された。

 新ルールの当初案では、騎手が最終100 mで鞭をフォアハンド(逆鞭)に握って叩ける回数は7回を上限とし、また完歩ごとに連打してはならないと規定していた。なお当初案には緩衝パッド入り鞭の導入も含まれている。

 今回メルボルンにおいてオーストラリア騎手協会(Australian Jockey’s Association)とARBの間で成立した合意によれば、騎手は最終100 mで自身の判断で7回まで鞭を使うことが許される(訳注:緩衝パッド入り鞭の導入については当初案どおりとされた)。

 メルボルンのチャンピオン騎手であるダミアン・オリヴァー(Damien Oliver)氏は、「ルールの当初案が変更されたので、騎手は鞭使用に関する裁量範囲が広がりました」と述べた。

 同騎手は、「当初案は明らかに実行不可能であり、騎手の安全を脅かす恐れがありました」と付言した。

[Racing Post 2009年9月16日「Whip agreement averts threat of Australian jockeys’ strike」]


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