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海外競馬ニュース
2009年09月10日  - No.36 - 2

ファロン騎手、9月4日競馬に復帰予定 (イギリス)[その他]


 フランスギャロ(France Galop)による18ヵ月間の国際的な騎乗停止処分を受けていたキーレン・ファロン(Kieren Fallon)騎手の停止期間が8月に満了する。ファロン騎手は9月4日に競馬に復帰し、48時間以内にG1競走に出走するユームザイン [Youmzainミック・シャノン(Mick Channon)調教師管理馬 2年連続凱旋門賞2着]に騎乗する予定である。同馬の馬主はファロン騎手の騎乗を切望している。

 ファロン騎手は一度ユームザインに騎乗したことがあり、このコンビで3年前にケルン競馬場のG1競走オイロパ賞を制した。それ以降、この6歳馬はたった1度しか勝利を挙げていない。

 ユームザインの馬主ジャバー・アブドゥラ(Jaber Abdullah)氏は、ファロン騎手が凱旋門賞で同馬(オッズ21倍)で騎乗する前に、9月6日にバーデンバーデン競馬場で施行されるバーデン大賞(G1)でこのコンビを再開することを望んでいる。

 2008年の凱旋門賞では、リチャード・ヒルズ(Richard Hills)騎手がユームザインに騎乗し、ザルカヴァ(Zarkava)に2馬身差で負け、2007年の凱旋門賞では、リチャード・ヒューズ (Richard Hughes)騎手がユームザイン(オッズ67倍)に騎乗し、ファロン騎手騎乗のディラントーマス(Dylan Thomas)に僅か頭差で2着に甘んじた。

 アブドゥラ氏のレーシングマネージャーであるブルース・デイモンド(Bruce Raymond)氏は、「ファロン騎手には9月6日にドイツでユームザインに騎乗して欲しいです。アブドゥラ氏はバーデン大賞にファロン騎手が騎乗するこ とを熱望していますし、凱旋門賞に関してもそうです」と語った。

 ユームザインはしばらく調教を休んでいたが現在はウエストイルスリーで調教されており、3回目の凱旋門賞への挑戦を目指している。

 シャノン調教師は、「軽度の脚部不安があったため調教を休んでいました。こんな不具合は初めてでした」と述べた。

 8月21日に英国競馬統括機構(British Horseracing Authority: BHA)は、ファロン騎手が騎手免許を申請したこと、それに続いて免許委員会で面接を受けることを明らかにした。

 その手続きついては特段の問題はなく、ファロン騎手は、9月4日に騎乗を再開するだろう。同騎手はヨーク競馬場でジョン・フランコム(John Francome)氏とジム・マクグレイス(Jim McGrath)氏と一緒にチャンネル4(Channel 4)に出演した。

 ライアン・ムーア(Ryan Moore)騎手が8日間の騎乗停止処分を受けていることで、ファロン騎手は、自身がかつてレギュラー騎手として雇われ、現在はムーア騎手の雇い主である マイケル・スタウト(Sir Michael Stoute)調教師のためにも騎乗するだろう。

 リングフィールド競馬場の職員は、ファロン騎手が同競馬場で復帰を果たすことを望んでおり、同競馬場の所有会社アリーナレジャー社(Arena Leisure)のスポークスマンであるケイト・ヒルズ(Kate Hills)氏は、「ファロン騎手に非常に注目が集まることは確かですし、彼が騎乗すれば入場者数を大きく押し上げるでしょう」と語った。

 ファロン騎手が9月4日に勝鞍を挙げることに、ボイルスポーツ社(Boylesports)はオッズ4倍をつけており、同社のスポークスマンであるレオ ン・ブランシュ(Leon Blanche)氏は、「名騎手の復帰を2週間後に控えています。ライアン・ムーア騎手の騎乗停止処分によりファロン騎手に騎乗機会が回ってくることが増 えるでしょう」と語った。

 同氏は次のように付言した。「ファロン騎手が復帰1日目にして勝鞍を挙げることを確信しています。その翌日に同騎手がG1勝利を挙げることになれば、素晴らしい夢物語になるでしょう」。

 ファロン騎手本人に関するオッズ(ボイルスポーツ社)

9月4日の勝鞍:4倍
9月5日のスプリントカップ(G1)での優勝:5倍
9月5日のアイリッシュチャンピオンS(G1)での優勝:21倍
10月4日の凱旋門賞(G1)での優勝:17倍

By Rodney Masters

[Racing Post 2009年8月22日「Fallon set for Group 1 return on Youmzain」]


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